2015年10月23日金曜日

『地の果ての獄(上)』(山田風太郎)読みました。

当たり前なんですが、
人を殺してはいけません。
同意なしに異性に対して
いかがわしいことをしてもいけません。

自分でやらなくても、
誰かに指示してやらせてもダメ。

それでもやっちゃったら、
罪に問われ、
罰を受けなくてはいけない決まりです。

なんだけども、
作家は、つくる作品の中で、
登場人物に殺人をさせたり、
女性を襲わせたり、
もうあんなことやそんなことを、
ルール無用で勝手気ままにやらせ、
暴れ回らせられます。

もちろん、フィクションなんだから、
どんなに極道をさせても、
作者が罪に問われることはありません。

だけど、どうなんでしょう。
そんなにハチャメチャにやっちゃうのって。
だからこそ、面白いって言えるんだけども、
やっぱ、どうなんでしょう。

……なんてことを
悩まずに考えずに筆を進められる人が、
世に認められる作品を
生み出せるんでしょうね。

で、この『地の果ての獄(上)』。

山田風太郎さんの作品は、
いま言ったようなハチャメチャばかり
だってことは、これまで何冊か読んで
覚悟していたつもりだったんです。

でもね。
「えぇーっ!
 もういいんじゃないの、それくらいで」
と読書中に何度思ったことか。



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