2015年10月21日水曜日

『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁)読みました。

メールの文面などで
「よろしくお願いします」と書いて、
自分で読み直したとき、

「いや、ちょっと待てよ、
 それだけだと、なんとなく
 押しつけがましいから、
 もうちょっと何か付け足さないとなあ」

と思い、
「よろしくお願い致します」にしてみて、
もう一度読み直し、

「いやいや、語尾を変えただけじゃん、
 それだけじゃないだろう」

と自分に突っ込んで、
「勝手を言いますが、よろしくお願い致します」
にしてみる。

それでも相手の身分を考えると、
もうちょい欲しい気がして、

「勝手を言って恐縮ですが、
 よろしくお願い致します」にする。

そうなると、
「もう一声!」という声援が
自分の中に聞こえてくるので、

「勝手を申し上げまして
 恐縮ではございますが、
 何卒よろしくお願い申し上げます」

になって、
「申し上げます」が「かぶってるやろ!」
ってことで、

「勝手なご依頼、
 誠に恐縮とは存じますが、
 何卒よろしくお願い申し上げます」
になる。

ケースバイケースではあるんですが、
こうなるともう、
どこらへんが丁度良いあんばいなのか
わからんようになるんです。

で、この『本にだって雄と雌があります』。

ぼくの好きな作家・森見登美彦さんが
帯に推薦文を寄せているだけありました。
おもろかったです。

ただ、
どの辺がちょうどいいあんばいなのか、
わからなくなってくるのが難点でした。



本にだって雄と雌があります (新潮文庫)
小田 雅久仁
新潮社 (2015-08-28)
売り上げランキング: 30,329




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************