2015年10月2日金曜日

『風の払暁 満州国演義一』(船戸与一)読みました。

最初に読んだものが面白くて、
同じ作家さんの作品を
たて続けに読んでいくこと、
よくあります。

(最初の一冊がそれほどでもなくて、
 そのまま忘れていっちゃうほうが、
 数としては多いんですけどね……)

でも、最初に読んだ本が面白すぎて、
というか刺激が強すぎて、
次の作品が手にしづらくなることも、
ごくごくまれにあります。

パッと思いつくのは、佐藤泰志さん。
『大きなハードルと小さなハードル』
って作品を確か20年くらい前に読んで、
脳天がつんとやられた気がして、

次を読もうと思ったんだけど、
本屋さんの棚で佐藤作品に手をかけるたびに
「いや、もう少したってからにしよう」と、
しおしおと、ほかの作家さんをお買い上げ。

今ではもう
『大きなハードル〜』の内容も忘れちゃいました。
(ということはそろそろ次読んでもいいのかも)

で、この『風の払暁 満州国演義一』。

実は船戸与一さんも、
最初の出会いが強烈ですぎて
次に手が出せない作家さんだったんです。
そんで今、10年程かかって、
やっと『砂のクロニクル』の呪縛が解けました。

踏ん切りをつけた甲斐ありです!



風の払暁 満州国演義一 (新潮文庫)
船戸 与一
新潮社 (2015-07-29)
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