2015年10月19日月曜日

『かたづの!』(中島京子)読みました。

少し前に読んだ
『風の払暁 満州国演義一』の
解説で馳星周さんが
こんなことを言っていました。

作家同士の頼み事についてです。
文芸雑誌に作品掲載を依頼された作家が、
どうしても原稿が締切に間に合わないとき、
知り合いの作家に
穴を埋めてもらうようお願いする。

馳さんは、
それを船戸さんに頼まれたそうです。

もうじき終わるはずだった連載作品を、
半年だったか1年だったか、
話を引き伸ばして、続けて欲しいって。

それを承諾したのかしなかったのか、
はっきり書かれていなかったような
気がするんですが、
とにかく、作家さん同士には、
そんな頼まれごとが、よく舞い込み、
互いに融通し合っているらしいです。

そういえば『バッテリー』なんかを書いた
あさのあつこさんも、
何年か作家を続けていれば、
引き伸ばしたり縮めたり、
依頼の原稿枚数に合わせて書くのは
簡単にできるようになる、
みたいなことを言っていたような…。

で、この『かたづの!』。
 
好みからすると、
最後の50〜100ページぶんは
ないほうが良かったです。
そこまでの雰囲気はとても好きでした。
伸ばすよう頼まれたのとは、違うだろうけど。


かたづの!
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