2014年4月16日水曜日

『オービタル・クラウド』(藤井太洋)読みました。

仕事関係でご無沙汰していた人と
久しぶりに会って、
部署や連絡先などが変わったからと、
改めて名刺交換したとき
「えっ、この人が部長になったの?」
などと驚かされることがあります。

別に部長限定じゃなく、
社長でも係長でもなんでもいいんですが、
なぜ驚くかといえば
「本当にこの人で大丈夫なの?」と思うから。

ご無沙汰していた期間とその人の能力を考えて、
その昇進が順当であれば、
そんなに驚くことはありません。

でも、かつて一緒にやっていた仕事の進め方や
人との接し方なんかから判断して、
その役職は荷が重すぎるんじゃないのと思える人が、
結構なポジションについていたりする。
それでも、周りの人から話を聞くと、
仕事はばりばりこなしている様子。
それが驚きなんです。

「役職が人を育てる」っていいますよね。
まさにそれです。
傍目に、その人には荷が重すぎると思っても、
いざ荷を背負わせちゃえば、
重さに耐えられるだけの筋肉は、
誰にでもついていくってことでしょうか。

で、この『オービタル・クラウド』。

物語の始めのほうと終わりのほうで、
主人公のキャラが変わったように思えました。
それは「役職が人を育てる」のと同じように
「ストーリーがキャラを育てた」んだなと感じました。

最近のマイブームは、
五ツ星評価だった本を、
それほど間を置かずに再読すること。
この本も再読リストに入れました!


オービタル・クラウド
オービタル・クラウド
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藤井太洋
早川書房
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当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
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