2014年4月21日月曜日

『点と線』(松本清張)読みました。

知り合い編集者さんが、
こんなこと言ってました。

「若い頃読んだときには、
 推理とか謎解きとかのパズルを
 解くような楽しみがしたくて、
 どきどきわくわく感を味わうために
 手に取っていたいた。
 だけど、年をとった今、
 一連の作品を読み返してみて、
 松本清張はそれだけじゃないとわかってきた。
 簡潔な文章で余さず表現してしまうテクニックや
 息をのむような人間洞察の深さ、
 人の業を描く姿勢など、
 読み返すほどに感心するよ」

そうか。
松本清張さんの作品はそんなにいいんだ。
ぼくも若い頃、2、3冊読んだ覚えはあるけど、
今読むと違うんだろうな。
読んだ本の内容はもうすっかり忘れているので、
読み返すのにはちょうどいいし。
ということで、その方に

「じゃあ、取っかかりとして読むには
 何がお薦めですか?」と聞いたところ、

『点と線』でしょ。

そういうわけで、読んだ本です。
昔、読んだハズなのに、
やはり内容はすっかり忘れていました。

だからなのかもしれませんが、
推理とか謎解きとかのパズルを解くような
わくわくどきどき感ばかり楽しんでしまい、
もっと深い所までは届かなかったんです。

あと10年たってから、
もう一回読んでみようかな。


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