知り合い編集者さんが、
こんなこと言ってました。
「若い頃読んだときには、
推理とか謎解きとかのパズルを
解くような楽しみがしたくて、
どきどきわくわく感を味わうために
手に取っていたいた。
だけど、年をとった今、
一連の作品を読み返してみて、
松本清張はそれだけじゃないとわかってきた。
簡潔な文章で余さず表現してしまうテクニックや
息をのむような人間洞察の深さ、
人の業を描く姿勢など、
読み返すほどに感心するよ」
そうか。
松本清張さんの作品はそんなにいいんだ。
ぼくも若い頃、2、3冊読んだ覚えはあるけど、
今読むと違うんだろうな。
読んだ本の内容はもうすっかり忘れているので、
読み返すのにはちょうどいいし。
ということで、その方に
「じゃあ、取っかかりとして読むには
何がお薦めですか?」と聞いたところ、
『点と線』でしょ。
そういうわけで、読んだ本です。
昔、読んだハズなのに、
やはり内容はすっかり忘れていました。
だからなのかもしれませんが、
推理とか謎解きとかのパズルを解くような
わくわくどきどき感ばかり楽しんでしまい、
もっと深い所までは届かなかったんです。
あと10年たってから、
もう一回読んでみようかな。
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