2014年4月18日金曜日

『国銅(下)』(帚木蓬生)読みました。

だいぶ前に流行った歌で、
ナンバーワンじゃなくてもいいから、
オンリーワンに……って曲がありましたよね。

ネットを検索すればわかるだろうけど、
わかっちゃうと、そこに載っている歌詞を
そのままコピペして、著作権をあれしそうなので、
うろ覚え状態のまま進めます。

さて、その曲では確か、
みんなそれぞれ個性があるんだから、
その個性を尊重して、
比べちゃいけないといってました。
比べてどれが一番とか競うのはやめようって。
もっと特別なオンリーワンのほうがいいじゃんって。

そうそう、ぼくはその意見に賛成です。

ところが、この曲が流行した当時、
そのオンリーワン主義に反対する人が、
ぼくの周りには結構いたんです。
競うからこそ発展があるんだって。
ナンバーワンを目指そうよって。

へたれのぼくは、
そういう人たちに対して、
「でもさ、ギスギスせり合うんじゃなくて、
 みんな仲良くするのは、いいことでしょ」とかいって、
へらへらと弱々しく反抗した覚えがあります。
比べないで、オンリーワンがいいよって。

で、この『国銅(下)』。

描かれている時代は、
井上靖さんの『天平の甍』とほぼ同じです。
描いている対象は全然違うんですが、
どっちかというと、
『 天平の甍』のほうがよかったです。
……あっ、比べちゃった。


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