2014年3月4日火曜日

『紙の本は、滅びない』(福嶋聡)読みました。

隣の席にいつも貧乏ゆすりをしている友だちがいて、
その震動がこっちのほうまで伝わってくるので、
ついにガマンしきれなくなったぼくは、
「貧乏ゆすり、やめたほうがいいよ」
と言ってしまいました。

意識的に貧乏ゆすりする人はそんなにいないようで、
その友だちも、ぼくに言われるまでは、
自分がそんなことしているとは思ってもいなかったらしく、
それ以降、ぴたっと足の震えを止めてくれました。

それはそれで良かったんだと思います。

……思うんですけど、
今まで、細かく小さなビブラートが
間欠的に起きてきた環境に慣らされていたぼくは、
それがなくなると、
今度は、やけにさびしくなってきて、
「たまには、貧乏ゆすりやりなよ」
って言葉が、何度、口から出かかったことか。

人間って(というかぼくって)、なんとまぁ、
へそ曲がりというか自分勝手というか、
不完全にできてるんでしょうかね。

話は変わりますが、
本を読んでいて「煮え切らない文章はヤだな、
なんでもっと言い切らないんだろうな」
と思うことがあります。
んで、それが自分勝手な言いぐさだと感じたのが、

この『紙の本は、滅びない』。

なんでこんなに言い切るんだろう。
そんなに言い切らないで、
もっとやさしくオブラートに包んだ感じで言ってもいいのにな。
まさしくぼくは、自分勝手なへそ曲がりでした。



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