2014年3月28日金曜日

『自分では気づかない、ココロの盲点』(池谷裕二)読みました。

「どんな本が良い本だと思う?」という質問に
「分厚くて空白部分が少ない本」と言った人がいました。

分厚いっていうのは見た目ですぐわかります。
「でも、空白部分が少ないって何?」
「改行がなくて、
 文字がページ全部に詰まっているヤツだよ」

なんでもその人が言うには、
同じお金を出して手に入れる本なら、
あれやこれやがたくさん盛り込まれていて
「お買い得!」って感じがしないとダメなんだそうです。

ぼくはその人の好みとは逆の
本づくりをしていました(というかしています)。
そのほうが読みやすいだろうと思って、
なるべく改行が多くなるように文章をつくったり、
「お手軽に一目で情報が得られる感」を出そうと、
余白部分を大きくとったり。

その人の話を聞いて、
誰もが受け入れてくれると思っていた、
ぼくのような本のつくり方が
気に入らない人もいるんだなってことを知りました。

で、この『ココロの盲点』。

ページ数は少なくて厚みはありません。
文章は、改行が1行ごとにあるような形式で、
もちろん空白スペース満載。
この本を読んで、
ぼくのような本のつくり方が気に入らない人の気持ち、
少しわかった気がしました。


自分では気づかない、ココロの盲点
池谷 裕二
朝日出版社
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