「どんな本が良い本だと思う?」という質問に
「分厚くて空白部分が少ない本」と言った人がいました。
分厚いっていうのは見た目ですぐわかります。
「でも、空白部分が少ないって何?」
「改行がなくて、
文字がページ全部に詰まっているヤツだよ」
なんでもその人が言うには、
同じお金を出して手に入れる本なら、
あれやこれやがたくさん盛り込まれていて
「お買い得!」って感じがしないとダメなんだそうです。
ぼくはその人の好みとは逆の
本づくりをしていました(というかしています)。
そのほうが読みやすいだろうと思って、
なるべく改行が多くなるように文章をつくったり、
「お手軽に一目で情報が得られる感」を出そうと、
余白部分を大きくとったり。
その人の話を聞いて、
誰もが受け入れてくれると思っていた、
ぼくのような本のつくり方が
気に入らない人もいるんだなってことを知りました。
で、この『ココロの盲点』。
ページ数は少なくて厚みはありません。
文章は、改行が1行ごとにあるような形式で、
もちろん空白スペース満載。
この本を読んで、
ぼくのような本のつくり方が気に入らない人の気持ち、
少しわかった気がしました。
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