2014年3月13日木曜日

『フェイダーリンクの鯨―クレギオン〈2〉』(野尻抱介)読みました。


今はすっかりやらなくなっちゃいましたが、
昔、友だちから馬券の買い方を教えられ
少しかじったことがあります。

そのころ読んだ競馬雑誌かなにかに
その本が独自に編み出した必勝法が載っていました。

その馬が1〜3着までに入ったそれぞれの回数と
4着以下だった回数を、
何かの数式に当てはめて計算する方法。

数式も細かいやり方ももう忘れてしまったんですが、
まあまあ当たったその〝必勝法〟の
基本的な考え方は覚えています。

それはようするに、
「勝つときもあれば負けるときもある」。

滅多なことがない限りずーっと勝ち続ける馬はいないし、
逆にそれなりの馬であれば、負け続けることもない。

だから、これまでの過去の成績を計算すれば、
勝ちと負けの比率は半々くらいになる。
その仮定をもとに、
次のレースでは勝ったほうが半分に近づくのか、
負けたほうが計算が合うのか、
数字を使って分析するんです。

これって、競馬の予想というより、
なんだか人生訓みたいなものを
表しているなあって思ってたんです。

いいときもあれば、悪いときもある。
人生、山あり谷あり。

で、この『フェイダーリンクの鯨 クレギオン(2)』。

クレギオンシリーズの2作目。
1作目を読んで面白かったので期待して読みました。
でも、前作ほどは惹かれませんでした。
面白いと感じる気持ちも競馬必勝法や人生のように
「山あり谷あり」みたいです。


フェイダーリンクの鯨―クレギオン〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
野尻 抱介
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