2014年2月26日水曜日

『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』(伊集院静)読みました。

国語の先生が
こんなこと言っていたのを覚えています。

「森鴎外と夏目漱石は同時代に生きていたんだぞ。
 こんなに凄い作家が2人も。
 時代が違うならわかるが、
 2人が生きていた時期は完全に重なっている。
 もしかしたら、街角で偶然、
 出会ってたかもしれないんだぞ。
 不思議だろう。そう思わんか」

日本文学を代表する2大作家が、
別々の時期じゃなく同じ時に生きていた。
それは、この国語の先生が言うとおり、
確かに不思議な気がします。

でも、先生がそのあとに言った
「街角で偶然出会ったかもしれない」の部分が、
引っかかっていたんです。

「出会ったかもしれない」とは、
実際には出会っていないということを
におわせてますよね。

だから先生の言葉を素直に解釈して、
この大作家同士は、出会ったことがない……。
そこに違和感を感じていたんです。

で、この『ノボさん』。

この本によると、
正岡子規の家に仲間が集まったとき、
そのメンツの中に、
森鴎外と夏目漱石も一緒に入っていたようです。
そりゃ会うでしょ、文豪同士なんだから。

いろんな本を読むと、
いろんなことがわかります。



ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石
伊集院 静
講談社
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