この本を読んだのは2013年最初の日。
いつもなら元日は、
かみさんとぼくのそれぞれの実家に行って、
「おめでとう」とかいいながら、
子どもたちにお年玉とかあげながら、
酒飲んでぐだぐだ過ごすはずなんです。
でも、今年は本を1冊読んじゃった。
娘とぼくが感染性胃腸炎(たぶんノロウィルス)にかかり、
それをうつしてはいけないと一家4人、
外出はやめることになったからです。
昼間からだらだらとお酒を飲んでいるよりも、
煎餅をぼりぼりしながら本を読んでいるほうが
健康にはいいはずだ、なんていいながら、
いつもと違う正月を過ごしました。
毎年毎年、だんだんと正月らしさが
感じられなくなっていくなと思っていましたが、
今年は特に正月っぽくない正月でした。
で、この『眩談』。
京極さんらしい京極本。
でも、その京極っぽさが、
なんかぼくに合わなくなっているような
気がした本でした。
ぼくは京極さんの本は好きで、ほとんど読んでます。
京極っぽさが大好きだったんです。
正月っぽさも、京極っぽさも、そんでぼく自身も、
変わっていってるってことなんですかね。