2013年1月10日木曜日

『桐島、部活やめるってよ』(朝井リョウ)読みました。


「『桐島』に映画部なんか出てきたっけ?」(かんちゃん)
「えーっ。出てこないよ。
 野球部とかバレー部とかじゃん。
 運動してて、カッコ良くて、
 ちゃらいヤツらの青春話でしょ」(ぼく)
「じゃあ映画化で相当アレンジしてるわ。
 映画部が重要な役回りだったから」(かんちゃん)

2年ほど前に、ぼくに薦められて
『桐島、部活やめるってよ』を読み、
最近映画化された同名作品を観た
会社の仲間・かんちゃんと、
やはりその頃この本を読んで
今では内容をちっとも覚えてないはずの
ぼくとの会話です。

記憶力のへなへな度には自信アリのぼくが
「出てこないよ」と断言してしまったことを
不安に思い、読み返したってわけであります。

出てきました、思いっきり。映画部。

5人の登場人物が、
それぞれの視点からお話を進めていく構成で、
そのど真ん中の3人目(プロローグ部分の1人目を除いて)が
映画部の生徒。

最後の章に出てくるその名も「菊池」くんの話が、
一番面白いって思ったけど、
それが面白く感じられるのも、
映画部の生徒が出てくるためでした。
やるじゃん、映画部!

再読でも新鮮だったこの本。
今度は映画化された作品を観よっと。

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
朝井 リョウ
集英社 (2012-04-20)
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