2013年1月11日金曜日

『聖者の戦い 小説フランス革命4』(佐藤賢一)読みました。


話し上手のT君が、
飲み会の席で面白かった映画のストーリーを
みんなに聞かせていました。
ぼくもその映画を観ていたのですが、
自分的にはそんなに面白いとは思えなかった作品です。

興に乗って話すT君をながめながら、
ぼくは最初「そんなに面白くなかったけどな…」
と思っていました。

でも、黙って話を聞いているうち、
面白くなっちゃったんです、その映画。
映画そのものが面白いというより、
T君の話術がつくり出した映画が面白かった。
もとは同じなのに、なんで?

で、この『聖者の戦い フランス革命4』。

世界史好きでフランス革命のことなんか
隅から隅まで知っているって人でも、たぶん、
いや、きっと、面白いと思えちゃう本。
もしかしたら、ある程度知識がある人のほうが
面白いのかもしれません。
T君の話術みたいに、
元ネタを何倍にも面白くしてくれてます。

ちなみにぼくの世界史の知識はへなちょこです。

聖者の戦い 小説フランス革命 4 (小説フランス革命) (集英社文庫)
佐藤 賢一
集英社 (2011-12-15)
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