「いくら大巨匠とか天才とかっていわれる人でも、
たくさん撮っていれば、
そのうち1本くらいは駄作がまじるもんなんだよ。
でも撮ったもの全部が大傑作なんだから」
と黒澤明さんの大ファンである友だちが言ってました。
黒澤さんの作品がすべて傑作かどうかは、
人によって判断が分かれると思いますが、
彼の言ったその前の部分
「1本くらいは駄作がまじるもの」は、
かなりうなずけます。
映画だけじゃなく、音楽でも、本でも。
この人の作品、大好き! というお気に入り作家で、
新刊が出るたびに本屋さんに駆け込んで、
期待以上の作品を堪能する日が続いても、
やっぱ裏切られるときもある。
みんなが傑作といっても、
自分には合わない作風もあったりする。
で、この『やさしい女・白夜』。
天下のドストエフスキーさん。
きっと黒澤さん大ファンの友だちと同じように
「全部が大傑作」という人も多いんでしょうね。
でも、ぼくの中ではこの作品「大傑作」には入らなかった。
あの友だちみたいに、
全部が大傑作っていう作家に出会いたいな。
やさしい女・白夜 (講談社文芸文庫)
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ドストエフスキー
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