2024年8月29日木曜日

『剣客商売十五 二十番斬り』(池波正太郎)読みました。

 
スポーツ選手なんかは明らかに、
ある程度の年齢になると、
観客が満足するようなパフォーマンスは
できなくなりますね。

それはアスリートだけなじゃなく、
ほかのいろんな仕事にも当てはまる。

事故とかで若くして亡くなった人じゃなく、
長々と生きて、その最晩年に
一番いい作品を残したって話は、あまり聞きません。

「寡聞にして」という言葉があって
それを辞書で引くと「見聞が浅く狭いこと」
と載っていて、まさにそのまま、
ぼくが知らないだけかも知れないけど、
でも大筋は間違ってないと思う。

ついこの前は、アメリカ大統領が、
歳だから次はもうやらないと言ったし、
政治や商売の世界でも、「老いる」ってのは、
力を発揮できなくなることのようです。

芸術の分野でも、それはきっと同じで、
特に物語をこしらえる文学は
かなり影響があるんじゃないかな。
ぼく自身感じているし。

で、この『剣客商売十五 二十番斬り』。

解説で常盤新平さんが作者執筆時の歳をたどっています。
それ見ると、面白さと年齢の関係がぼんやり浮かびます。

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