心理学ってのは、いろんな実験をやるようで、
その中の1つに、何を目的にしたのかわからないけど、
恋愛関係にあるカップルに対して行ったものがあるそうです。
たくさんのペアを集めてそれを2つ分け、
片方のグループには
「付き合っている相手の、どんなところが好きなのか」
を2人に答えてもらう。
もう一方の人たちには、
その質問はせず、関係ないことを聞く。
(何も尋ねなくてもいいんだろうけど、
それだと実験の狙いが感づかれるかもしれないので、
「小さい頃になりたかった職業は?」とか、
なんか知らんけど質問したんでしょう、きっと)
その質問回答実験をやった何カ月かあとに、
各グループの状況を調べたら、
相手の好きな点を質問されたほうの人たちの
「別れている割合」が、
目に見えて多かったんだとか。
好きな点を口に出して言っちゃうのは
「破綻につながるのかも」って結果になったようで。
ほんで、それとはまったく別の話。
何冊もベストセラーを出している作家なんだけど、
文章に繰り返しが多かったり、
回りくどかったりするのが難点とされていて、
見かねた編集者が次の本を
すっきり文体に書き直して出版したら、
その作品だけ売れなかったらしく。
そんな面白話を楽しめたのが、
この『口が立つやつが勝つってことでいいのか』でした。
いやいや、面白話だけじゃなく、
人生についていろいろ教えてくれるいい本でした。