この前に読んだ『ビリー・サマーズ』は上下分冊で、
1巻目がのどが渇き過ぎたときのビールのように
ゴクゴクが止まらなくなる勢いでページをめくり、
こりゃたまらんと、
5つ星評価をつけて2巻目に飛びつきました。
飛びついたのはいいんですが、
あれやこれやの諸事情があり、
長く本に向かっている時間がとれず、
10ページほどを細切れに進む読み方になってしまい、
そのせいもあってか、ビールゴクゴクではなく、
お腹タプタプ時の無理やり水道水みたいな気分で
文章を追っていくありさまになり、
そんなはずじゃなかったのにと思っていたら、
物語の締めくくりで、
前回触れた「小説執筆」の日常解脱性に気づき、
おっ、これはこれで、やっぱいい作品だなと、
しみじみしたのでした。
で、この『剣客商売十三 波紋』。
ベクトルで示すと↑↓↓↑って感じ。
ビリーに似た波形でした。