「金太郎はとっても勇敢な男の子で、
そのうえ優しい心を持っていました」
と書いてはダメで、
勇敢なら勇敢であることが、
優しいなら優しい気持ちが、表れた行動を、
具体的に示すエピソードで、
つづっていかなきゃいけません。
みたいなことが、あちこちの
「誰でもできる面白い物語のつくり方」的書籍に
記してありました。
下手なことはわかっていますが、
ぼくが金太郎の話でそれを実践するとすれば、
「金太郎と遊んでいた
サル、ウサギ、リスたち森の仲間の前に、
突然クマが現れ、襲いかかってきました。
仲間たちが怯える中、
金太郎は自分の何倍もの大きさのクマに、
弱い者イジメはやめろ相撲で勝負だ、と言います。
それを鼻で笑ったクマは、
いきなり張り手を打ってきました。
でも金太郎はとっさにその手を取り、
一本背負でクマを投げ飛ばしたのです。
背中を強打したクマは
泣きながら森の奥へ去ろうとしました。
すると金太郎は、
背中は手当してあげるから一緒に遊ぼうよ、
とクマに声を掛けました」
みたいに(下手なことはわかっていますが)なる。
頭の中に情景が浮かばない抽象的説明じゃなく、
イメージが描けるエピソードや具体的な動きが
物語には大切ってことでしょうか。
で、この『MR(上)』。
特殊な業種を描いているから
必要な要素だとは思うんですが、
説明のところ(そんなに多くはないけど)が
ちょっとアレでした。
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