2023年6月20日火曜日

『スキマワラシ』(恩田陸)読みました。


卒業以来、何年も会っていなかった
小学校時代の悪ガキ3人トリオの1人を
街で偶然見かけて、
互いに「おー!」なんて言いながら、
道端で話し込んでいると、

これまた偶然、そこを通りかかった
残りもう1人の悪ガキ仲間が「おー!」と
通行人をかき分けて走り寄ってきた。

こりゃあ、偶然の増し増しだあー!

なんてことは今まで一度もありませんでした。

でも、もしそれが本当にあったとしても、
それはそれで、
世の中には不思議な偶然ってあるよねと、
きっと済まされるでしょう。

でも、作家が頭の中でつくった物語の中に
そんなエピソードが盛り込まれていたら、
「そりゃないよ、リアリティ不足」
なんてツッコミが
ツイッターとか読書感想文掲示板みたいなところで
花を咲かすんだろうと思います。

創作物の中に出てくる
偶然とか不思議な現象とかは、
マックス1回みたいな不文律が
なんとなくあるんでしょうね。

で、この『スキマワラシ』。
 
スキマワラシと主人公の「アレ」。
2つの不思議現象が入っているんですが、
それでもちゃんと成立しているような、
でもちょっとぎくしゃく感が残っているような。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************