2023年6月15日木曜日

『無限とはなんだろう』(玉野研一)読みました。


前回は分断読みの弊害と
気づいたことなんかを書いたので、
それにちょぴっと関連して、
読む進む速度のこといいますね。

今、水上勉さんの別の作品を
楽しんでいるところなんですが、
これがまあ進まないんですわ。

1枚のページをめくるのに
5分も10分もかかったりする。
詰まってるんです1ページの中に。

数ページにわたって改行なかったりする。
かといえば、1行空きで短歌が並んで
すかすかだったりする部分もある。

そんなアキアキのとこは、
今いった和歌だったり漢詩だったりするもんだから、
きちんと読もうとするとギチギチ文字の箇所より
時間がかかったりするんです。

それに、昔の文章をたくさん引用していて、
それが文語体だったりするもんだから、
現代文にどっぷりつかっているぼくが理解するには、
一文字一文字、一単語一単語、
慎重に目で追っていかないと、
頭の中は昨日食べた夕ご飯なんかが浮かんでいたりする。

当然のことなんですが、
書かれている中身によって
読み進む速度って変わってくるんですね。

で、この『無限とはなんだろう』。

きちんと理解しながら読めば、
一生分の時間がかかったと思います。
でも、読み飛ばしちゃったので、
短時間で終わりました。




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