2023年2月28日火曜日

『虚数』(スタニスワフ・レム)読みました。


去年(2022年)の11月に読んだ
『べらぼうくん』は、
小説家としてデビューするまでの
苦労話や自虐話がつづられた
万城目学さんのエッセイです。

「デビューするまで」なので、
文学賞に受賞する直前までのあれこれです。

そのまま勤めていれば、
平凡だけどきっと幸せな生活が送れただろうに、
大企業の安定職を投げ打って、
小説を書いては賞に応募して、
かすりもせずに落選して、
それでもめげずにまた書いて、
みたいなことやっていたようです。

そのエッセイに、
修行時代に読んだいくつかの本が
紹介されていました。

確か全部で十数冊あったと思うんですが、
タイトルは1冊を除いて忘れちゃいました
……すみません。

その十数冊グループが
どんなくくりで出ていたかというと
「小説ってものは、
 どんな書き方をしてもいいんだと
 教えてくれた本たち」
だったんです。

『鴨川ホルモー』とか
『プリンセストヨトミ』とか
万城目さんのあの破茶滅茶おもろいストーリーは、
そうした十数冊グループなんかを
踏み台にしてるんだなと思ったのでありました。

で、この『虚数』。

十数冊グループのうちで唯一
タイトルを覚えていた本でした。
確かに「小説ってどんな書き方もありだ」と思えます。




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