2021年7月1日木曜日

『泥棒はボガートを夢見る』(ローレンス・ブロック)読みました。


今は新しいものに入れ替わったようですが、
少し前までの映画の歴代興行収入第1位は
『千と千尋の神隠し』だったそうですね。

いろんな話題作が必死に頑張ってもなかなか抜けず、
宮崎作品ってのは、やっぱすごいなという話を、
バス車中の高校生たちがしてました。

彼らがいうには、
何しろ今は同じ映画を何度も観てもらうため、
いろいろな仕掛けをしていて、
それにひかれたリピーターが半端なく来るのに、
そんなのはなかった時代の作品が
長期間トップであり続けたのが驚きだと。

本を読むふりをしながら、
若者の世間話に耳を傾けていたぼくが、
まずびっくりしたのは、
『千と千尋の神隠し』がずっと1番だったこと。
(『風と共に去りぬ』だと思ってました)
これは自分でも冷笑ものなので放っておくとして…。

その次のびっくりというか「へぇー」は、
リピーター目当てで仕掛けるってこと。
高校生らの話からは
具体的な方法が聞こえてこなかったんですが、
想像するにスタンプラリーとか、
期間限定グッズ提供とか、
もっというとストーリーを日ごとに
微妙に変えて上映するとか(そこまではないか)
ですかね。
いやまあ、映画ってそんなことになってるんすか。

で、この『泥棒はボガートを夢見る』。

お話の中で泥棒は、名画座で日替わり上映される
ハンフリー・ボガート特集に
2週間ほど毎日通い詰めます。
リピーターです。上映作品は毎回違うけど。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************