2016年11月7日月曜日

『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か』(井上晴夫)読みました。


コンピュータの
アプリケーションをつくるとか、
システムを開発する
とかいったとき、

完成度の高いものに
するための秘訣は何かと、

その道の技術者に
質問したことがあります。

返ってきた答えは

「なるべく少人数でやること。
 できれば全部を一人でやること」
でした。

どんなに高機能なソフトであろうが、
複雑なシステムであろうが、

いや逆に規模が大きくなればなるほど、
大勢がかかわるのではなく、

一人の頭で最初から最後まで
仕上げるのがいいって、
その人は言ってました。

ぼくは、
複数のライターさんに手伝ってもらいながら、
一冊の本を仕上げる仕事をやってきたので、
この技術者さんの言うことは
身にしみてよくわかりました。

たくさんいればいるほど、
収拾つかなくなっちゃうというか、
統一感がなくなちゃうというか。

分担するから
作業自体は短時間で終わるんだけど、
いわゆる「でき」が、
どうも納得いかない。

それを納得させようと
修正していると、
結局、
自分一人でやったほうが早い
なんてことになる。

で、この『夢の新エネルギー「人工光合成」とは何か』。

あとがきをみると、
たくさんの執筆者がいたようです。

でも、読んでいて、
統一感がないなどは
微塵も感じませんでした。

まるで
全部一人でつくったみたいな完成度。
すごい!





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