2016年11月24日木曜日

『窓から逃げた100歳老人』(ヨナス・ヨナソン)読みました。


少し前まで、
この感想文もどきに紹介する本が
山田風太郎さんの作品ばかり
だった時期がありました。

「よくもまあ、
 どんだけアホなことを考えられるんだ」
と感心して、
マイブームになっちゃったんです。

山田さんの頭から生まれ出る
アホなモノとは、忍法でした。

例えば、
ブーメランみたいな武器を使う忍者が、
モノだけじゃなく、
自分の身体も、くの字型に折り曲げて、
自らがブーメランになる忍法だとか、

キスをした相手に、
その口から超小型の自分を忍び込ませ、
そいつを意のままに操る術だとか

……え、大したことないですか。

じゃあ、
くのいち忍者の股間から、
ぶくぶくぶくと泡が飛び出して、
とんでもなく膨れあがり、

それを見た人は、
どうしても泡の中に入りたくなる
って忍法はどうでしょう。

泡に入った人は、
胎児のように手足を丸めて縮こまり、
赤ちゃん返りしてしまう。

泡がなくなってからも、
10日間はバブバブいいながら、
ハイハイするだけ。

ね、アホでしょ。
ホントはもっとすごいのがあるんだけど、
それは読んでのお楽しみにしときます。

で、この『窓から逃げた100歳老人』。

まったく忍法は出てこないし、
アイデアの方向性も違うけど、
その荒唐無稽さ加減、滅茶苦茶度合いは、
風太郎先生に勝るとも劣りません。
楽しかった。





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