2016年11月14日月曜日

『書店主フィクリーのものがたり』(ガブリエル・ゼヴィン)読みました。


現在形と過去形の使われ方について、
たしかちょっと前の
『ミスター・メルセデス(上)』
感想文もどきに書いた気がします。

さすがスティーブン・キングさんだけあって
物語はものすごく面白いんだけど、
訳の日本語が、英語そのまますぎて、
現在形が多く、リズムが合わないって。
なんかカクンカクンしちゃうって。

そのときは、
現在形が多すぎるとは書かなかったかな。
でも、多すぎてたんです。

英語の原作を書いた作家が、
日本語の翻訳をチェックしたくて、
もう一度直訳しなおしてもらい、
それを校正する人がいると
聞いたことがあります。

そのときに
「自分は現在形で書いたのに、
 過去形になっているじゃないか」と
ダメ出しする人もいるとか、いないとか。

で、この『書店主フィクリーのものがたり』。

訳者のあとがきで、
現在形・過去形の問題に触れていました。
現在形ばかりだったので、
座りが悪くなってしまったと。
でも、読み直してみて、
それで良かったのだと思ったと。

うん。ぼくもそう感じました。
この本に関しては、これが良かったです。





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