2015年5月8日金曜日

『鬼談』(京極夏彦)読みました。

牛丼とかカレーライスとかは、
1回の食事で同じ味を
ずっとあじわうことになります。
紅ショウガや福神漬けを
途中で挟まなければね。

ここではこれらを
「牛丼類」と総称することにします。

それとは違って、
幕の内弁当なんかは、
ちっちゃな俵形のご飯に、
焼き魚、卵焼き、かまぼこ、しいたけの煮物、
ウィンナーなんかが入っていて、
1回の食事でいろんな味を感じることになる。

たくさんの魚介類がのってる
海鮮丼なんかも同じですね。

ここではこれらを
「幕の内類」と呼ぶことにします。

無理矢理ですが、
この1つ味の「牛丼類」と
多種味の「幕の内類」を、
こじつけて小説に当てはめると、

長編小説が「牛丼類」、
短編集は「幕の内類」
になります。

その味が好きなら
「牛丼類」はとっても嬉しい。

けど、嫌いだと全否定になっちゃいます。

それに対し、
「幕の内類」だと、
いくつか嫌いな味があっても(しいたけの煮物とか)
ほかが好みの味なら、
なんとかおいしく食べられます。

で、この『鬼談』。

幕の内類でした。
舌がとろけるほど極上の品も入っていたのですが、
そうじゃないのもあり、
それでも、なんとかおいしく食べられました。


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