2015年5月11日月曜日

『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』(岩瀬昇)読みました。

ちょっと前に読んだ
『職業としての「編集者」』
という本に載っていたことです。

この本を書いた片山一行さんって方は、
長年ビジネス書の編集をしてきて、
本をつくるときには、
著者先生からもらった原稿を、
一般読者向けに
わかりやすく書き直していたそうです。

(まぁ、ぼくも同じことをしているんですが)

それもそのはず、
著者になってくれる先生方は、
法律なり税法なり経済理論なり
の専門家であっても、
わかりやすい本をつくる
(わかりやすい文章を書く)
プロじゃない。

だからってわけではないのですが、
そういう先生方の文章は、
往往にして、難解なんです。

小説を書く作家先生ならば、
もらった原稿を編集者が書き直す
なんてことはないんでしょう。

でも、
一般のビジネス書や実用書なんだから、
重視するのは、わかりやすさであり、
文学のように行間を読ませることじゃない。

一般常識を飛び越えた専門用語が出てくれば、
簡単な言葉に置き換えたり、
たとえや例示を入れたりする。

そんな作業を
ビジネス書とか実用書とかいわれる分野の
編集者はたいていやっているようです。

で、この『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』。

ぼくの勝手な想像なんですが、
この本、担当の編集の人は、
きっと著者の原稿に、
それほど手を入れなかった気がします。
いやいや、さぼったという意味じゃありません。
きっと、手を入れる必要がないほど、
最初からわかりやい文章だったんじゃないかな。


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