2015年3月27日金曜日

『有頂天家族 二代目の帰朝』(森見登美彦)読みました。

「バグは必ずあるもんなんよ」と、
パソコンのソフトなんかをつくっている
友だちが言ってました。

コンピュータの世界とはいっても、
もともとは人間がつくるものだから、
どんなにつぶさに確認しても、
間違いはどっかに出る。

ふむふむ、まぁ、わかります。

ぼくのやっている本づくりの仕事でも、
何度も校正のチェック作業を繰り返し、
これでもかってくらい
間違いをつぶしたつもりでも、
あららって感じで誤植が出ることがある。

校正の専門家に聞いたら、これはもう
「1字1字、徹底的に読み込むしかない」
んだそうです。

(すみません。このブログの文章は、
 ちっとも校正作業していないので、
 間違いだらけです。ごめんなさい。
 ブログなので)

いやいや、言い訳してるわけじゃありません。
誤植を出したら、それはもう、
つくり手であるぼくの責任ですから、
言い逃れはできません。

それでも、読んでいる人が
間違いだと気づくようなミスであれば、
まだ許されるんですが
(いや許されないだろう!)
もっと困るのは、
読んでいる人がすぐに誤りと
わからないような誤植なんだと
最近思うようになりました。

で、この『有頂天家族 二代目の帰朝』。

319ページに
「〜 二匹の狸がいて、そいつらは運命の
   赤い毛でぐるぐる巻きなんだ。赤い糸っ
   ていうのは妙なもんだよ。傍から見れば 〜」
という文章(狸の矢次郎のセリフ)がありました。

登場キャラはほとんどがタヌキなので、
「運命の赤い毛」っていうのはOKです。
(この場面以外にも何回か出てきたし)

でも、その次の「赤い糸」は誤植なのか、
つくり手側の意図なのか。
悩んでます。面白かったです。


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