2014年12月3日水曜日

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』(佐々涼子)読みました。


ページの構成を考えたり、文章を書いたり、
レイアウトをしたり
という本づくりの仕事をしていると、
普通の読書ができなくなることがあります。

ここでいう普通の読書ってのは、
書かれている内容に没頭して、
頭の中が、
その物語だけで埋め尽くされちゃうような感じや、
「あーつまねんねぇなー」と愚痴りながら、
つまらなさを噛みしめて読む感じ、の読み方です。

たぶん、
多くの人がやっているだろう一般的な読書スタイル。

そんで、
それができなくなるというのは、
読書の最中に、
自分がつくってるときの様子を思い出しちゃうこと。

楽しむだけのために読もうと思った本でも、
「1章と3章の順番を入れ替えたほうがいいのに」
「同じ内容が重複してるじゃん」
「見出しの付け方が、どんぴしゃ。
 今度、真似しよっと」
などなど、余計なことがよぎってくる。

たとえるなら、
止まらず走りたいのに、
道の真ん中にゴミが落ちていたり、
信号で止まったり、
偶然友だちに会ったり、
……みたいなジャマー大量状態。

で、この『紙をつなげ! 彼らが紙の本を造っている』。

泣ける本なのになぁ〜
……ジャマー大量でした。



紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている
佐々 涼子
早川書房
売り上げランキング: 2,088



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************