2014年12月16日火曜日

『二流の人―官兵衛と秀吉』(坂口安吾)読みました。

現場を直接見ていないのに、
渡された資料だけで、施設紹介とかの記事を
書かなくちゃいけないことがあります。

ぼく、実はそれ、得意なんです。

ひょっとすると、
実際に見て書くよりも、見ないで書く方が、
いい原稿になるかも…ってくらい。

資料だけでそんな記事を起こすときは、
間違いがあると怖いので、
たいてい現場の人に内容を
チェックしてもらいます。

すると、少々の修正依頼と一緒に、
「いつ取材されたんですか?」とか
「こんなこと資料には載せていないのに、
 なぜ知っているんですか」
とかのコメントが返ってきます。

もちろん、現場に行ったワケじゃないし、
バイトちゃん使って探りを入れたワケでもない。

なぜ見てもいないのに書けるかっていうと、
想像して書いちゃうから。

でも、ですね。
それって、つくっているんですけど、
つくっていないんです。

資料を読まないと頭の中に浮かんでこない
「つくりモノ」なんです。

このぼくの「つくりモノ」は、
実物を見ちゃうと頭に残らず
スルーしちゃう性質を持っているみたいで、
だから、
資料だけで書いた原稿のほうが、
リアルに近く面白くなるんだと思います。

で、この『二流の人』。

大河ドラマでやってる黒田官兵衛を
描いた『二流の人』と、
豊臣秀吉が主人公の『真書 太閤記』の2編。
表題作より秀吉が面白かったなぁ。
でも実物見たら、こうは書けないだろうな。
「つくりモノ」の面白さ。


二流の人―官兵衛と秀吉
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坂口 安吾
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