2014年12月5日金曜日

『鹿の王 (下) 還って行く者』(上橋菜穂子)読みました。


iPhoneとかMacに表示される
アイコンなんかのデザインが、
昔に比べて平面的になってますよね。

ぼかしの影とかをつけて、
立体的に見せていたものを、
紙を切って貼ったようなフラットな
形にしちゃってる。

人によって好き嫌いはあるので、
あちこちで賛否両論があるみたいですが……。

余計な飾りを徹底的に捨てちゃって
シンプル・イズ・ベストを
目指そうってことなんでしょうかね。

そういうことだったら、ぼくは、まぁ賛成です。

なんだかんだがゴテゴテくっついていると、
もともと、理解力の乏しいぼくの頭が
ついていけなくなっちゃうからです。

ごちゃごちゃの修飾デコレーションに惑わされ、
本当は何を示したいものなのか、
わからなくなっちゃう。

それって、デザインもそうなんですが、
それよりも文章のほうが顕著。
例えば、ぼくを修飾するために
「格好いい」とつけて、
「格好いい」には「トム・クルーズのように」、
その上に「いつもさわやかな」で
「すがすがしい夏空のように」なんてきたときには、
えっ!? 何のことだっけってなっちゃいます。
まるで、ぼくの書く文章みたい。

なので、
とにかくシンプルにしてもらえると、
おばかなぼくでも、
すとんって理解できるから、うれしい。

で、この『鹿の王(下)』。

もうちょい物語の筋がシンプルだったら、
うれしかったです。


鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
上橋 菜穂子
KADOKAWA/角川書店
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