2014年2月14日金曜日

『11/22/63(下)』(スティーヴン・キング)読みました。

昔は8ミリでよく自主映画を撮ってました。
優柔不断なぼくは、
「とにかく完成させるのが一番」なんて考えて、
結構強引なつくり方をしていたもんです。

役者のスジュールがどうしても合わなくて、
「前から好きだったんだ」
「私も……」
みたいな大事な告白シーンでも、
男の子と女の子をカットバックで別々に撮影して、
男の子のバストアップでは、
雪がしんしんと降っているのに、
切り返した女の子のカットは、
お日様かんかん照りでまぶしそう
……みたいな。

それでも、ぼくと同じように、
カットバックの背景つなぎなんかが滅茶苦茶でも、
とんでもなく面白い自主映画って結構ありました。
そんな作品を観ると
「なんでこんなしびれちゃうようなモン撮れるんだろう」
って嫉妬して、
「よし!次こそ、ぼくだって!」
と思っているうちに、
いつの間にか自主映画も撮らなくなって、
気がついたら50歳になってました。

で、この『11/22/63(下)』。

雪とピーカンのカットバックほどじゃないけど、
ちょっとした突っ込みどころ、見つけちゃいました。
でも、でも、でも!
そんなのぶっ飛んじゃうほど、とんでもなく面白い。
「よし!次こそ、ぼくだって!」


11/22/63 下
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