2014年2月19日水曜日

『ジェノサイド(下)』(高野和明)読みました。

世の中を動かすツールとして「おカネ」って
かなりイイ線いってると思うけど、
完璧じゃないですよね。

というか、
イイ面をみないで欠点だけみると、
「こんなモン、世の中に存在しないほうが
 人は幸せに暮らせるんじゃないの」と思えちゃう。

例えばおカネは、
モノの交換を簡単にするためのツールなのに、
モノの価値を公平に表せないことがあったりする。

宝くじで当たった100万円と、
何日も徹夜してやっと納品した仕事の
報酬としてもらえる100万円が、
同じ価値だとは思えないっしょ。
けど、世の中的には100万円は100万円で同じ価値。

人に喜んでもらった見返りでもらえるおカネがあって、
それとは逆に、
人を悲しませて手に入れるおカネもある(そんなことが
できちゃうっていう欠点がある時点で、
普通なら不採用でしょ)。

きちんとした価値が表現できるような
おカネに代わる道具ってできないかしら。
そんな道具を、結構前から考えているんですけど、
思い浮かばないんですよね。

で、この『ジェノサイド(下)』。

再読で2回目です。
今回は、文庫版を購入して読みました(上下とも)。
んで最初の1回目は、単行本を購入して読みました。
つまり合計1890円+630円+672円=3192円。
でも面白さの価値には追いつかないな。
ちゃんとした価値が示せるツールで
世の中動いていかないかしら。


ジェノサイド 下 (角川文庫)
高野 和明
KADOKAWA/角川書店 (2013-12-25)
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