2014年2月17日月曜日

『桃尻娘』(橋本治)読みました。

ウディ・アレンの『カメレオンマン』って映画では、
周囲の環境でころころ変わる人が描かれてますよね。

例えば、
ほかの人と会ったとき、
その人が黒人だったら自分も黒人になり、
白人なら白人に、
黄色人種だったらアジアの人みたいになっちゃう。
まさにカメレオン。

人って誰でもカチッときまった性格があるんじゃなく、
その場その場で、変わっちゃうもんだよ、
面白いでしょ。って映画でした。

外ズラはそれなりに繕っているのに、
家に帰るとブスっとしている人とか(ぼく)。
家では弁慶なのに、外ではへたれとか。
あの人がいるとよくしゃべり明るいのに、
この人と一緒だと苦虫をつぶした顔ばかりしているとか。
同じ人なのに、対する人が違うと、
性格が変幻自在しちゃう。

ってことは、
初対面で一度しか会ってない人は、
その人がほかにどんな顔を持っているのか、
わからないわけで。
それだけで判断しちゃいけないわけで。
自分にはちょっと合わないなと思っても、
もうちょいほかの顔を探ってみたほうがいいと。

で、この『桃尻娘』。

前から読みたいと思っていた橋本治さん。
どうせならデビュー作からと思っていて、
でも、それがどこにも売ってなくて、
やっと入手できたので、読みました。

……うーん、そうかぁ。
よし!これだけで判断しちゃだめだな。
もうちょいほかの顔を探ってみよっと。


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