ウディ・アレンの『カメレオンマン』って映画では、
周囲の環境でころころ変わる人が描かれてますよね。
例えば、
ほかの人と会ったとき、
その人が黒人だったら自分も黒人になり、
白人なら白人に、
黄色人種だったらアジアの人みたいになっちゃう。
まさにカメレオン。
人って誰でもカチッときまった性格があるんじゃなく、
その場その場で、変わっちゃうもんだよ、
面白いでしょ。って映画でした。
外ズラはそれなりに繕っているのに、
家に帰るとブスっとしている人とか(ぼく)。
家では弁慶なのに、外ではへたれとか。
あの人がいるとよくしゃべり明るいのに、
この人と一緒だと苦虫をつぶした顔ばかりしているとか。
同じ人なのに、対する人が違うと、
性格が変幻自在しちゃう。
ってことは、
初対面で一度しか会ってない人は、
その人がほかにどんな顔を持っているのか、
わからないわけで。
それだけで判断しちゃいけないわけで。
自分にはちょっと合わないなと思っても、
もうちょいほかの顔を探ってみたほうがいいと。
で、この『桃尻娘』。
前から読みたいと思っていた橋本治さん。
どうせならデビュー作からと思っていて、
でも、それがどこにも売ってなくて、
やっと入手できたので、読みました。
……うーん、そうかぁ。
よし!これだけで判断しちゃだめだな。
もうちょいほかの顔を探ってみよっと。
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