2013年4月15日月曜日

『太陽の簒奪者』(野尻抱介)読みました。


後ろ姿が「はっ」とするほど綺麗な人を
たまに見かけます。
相当な美人なんだろうなと
想像をたくましくしていると、
なんかの拍子で顔がちらっと見えたりします。

そういう場合、
たいていは「エぇ〜そうなのぉ〜」って
感じの期待外れに終わります。

同じようにエスカレータで、
足もとだけ見えて「はっ」となっても、
するするすると出現する全身の姿は、
たいてい自分のイメージを越えてくれません。

一部のいいトコだけで判断して、
頭の中で勝手に美人像をつくり出しちゃうんでしょうね。

で、この『太陽の簒奪者』。

最初の50ページほどで「はっ」となりました。
コレ途轍もない本だ!! って。
でも最後まで読んでみて、
はじめに思った印象は、
後ろ姿美人や足もと美人と同じように、
頭の中でぼくが勝手につくった作品像だとわかりました。
まぁ、ぼくのイメージどおりになっても、
世間一般に受け入れられるってワケじゃないんですけどね。


太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)
野尻 抱介
早川書房
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