後ろ姿が「はっ」とするほど綺麗な人を
たまに見かけます。
相当な美人なんだろうなと
想像をたくましくしていると、
なんかの拍子で顔がちらっと見えたりします。
そういう場合、
たいていは「エぇ〜そうなのぉ〜」って
感じの期待外れに終わります。
同じようにエスカレータで、
足もとだけ見えて「はっ」となっても、
するするすると出現する全身の姿は、
たいてい自分のイメージを越えてくれません。
一部のいいトコだけで判断して、
頭の中で勝手に美人像をつくり出しちゃうんでしょうね。
で、この『太陽の簒奪者』。
最初の50ページほどで「はっ」となりました。
コレ途轍もない本だ!! って。
でも最後まで読んでみて、
はじめに思った印象は、
後ろ姿美人や足もと美人と同じように、
頭の中でぼくが勝手につくった作品像だとわかりました。
まぁ、ぼくのイメージどおりになっても、
世間一般に受け入れられるってワケじゃないんですけどね。