2013年4月1日月曜日

『解錠師』(スティーヴ・ハミルトン)読みました。


思えば去年の今ごろマイブームに
なった「木枯し紋次郎」もそうでした。
主人公が無口なんです。
紋次郎さんは、本当に必要なこと以外、口をきかない。
(シリーズで買っていた文庫本が絶版になっちゃったのか、
 3巻の次がどの本屋さんでも見つからず、
 間を抜かして8巻を読み、
 それ以降マイブームが去っているんですけどね)


それからやっぱり去年の今ごろから読み始めて、
夏にはシリーズ全巻を
読み終えちゃった「ミレニアム」もそうでした。
5つ星をつけまくり、どっぷりはまった本。
この主人公のリスベット・サランデルもやっぱり無口。
リスベットは、必要なことも言わない。
だから、周りのみんなが右往左往して
ややこしくなっちゃうんだけど、
それがお話を面白くしてる。

そうか、そうなんだ。
どうやらぼくは無口な人が出てくる物語が好きみたいです。
自分が上手にしゃべれないから、親近感がわいちゃうのかも。

で、この『解錠師』。

好きでした、この本。
主人公がしゃべれない人なんです。
物語の中では過去のトラウマによって話せなくなったと
説明しているんですが、きっと声が出せても、
無口な人なんだろうなって思わせます。
とはいえ、ぼくはきちんと声が出せるんだから、
上手にしゃべれるようにならなければ……
世間の荒波を渡って行くためにね。


解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スティーヴ・ハミルトン
早川書房
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