もしかしたら、
前にも同じこと書いたかもしれないしれないけど、
また書きます。
ぼくは、どの本も同じようにしか分類できない。
そんな情けなさを明かすことで、
自分を奮起させられるかもしれないので。
映画学校の学生時代の話です。
編集の先生が、こんなこと言いました。
「娘が小学校で作文の宿題を出された。
できたので添削して欲しいという。
どれどれと見てやると、
小学生の書くごくありきたりの内容。
そこで、1つだけアドバイスしてやった。
途中にあった5行ほどの文章の前半を作文の一番最後に、
その5行ぶんの後半を先頭に移してごらん。
順番を入れ換えるだけだから、と。
そのとおりにした娘の作文が、
何かの大会で金賞をもらったそうだ」
先生は、文章でも映画でも、
「構成」がいかに大事かってことを教えたかったようです。
で、この『チューリングの大聖堂』。
編集の先生がアドバイスする前の
娘さんの作文みたいだなって思っちゃいました。
ネタの並べ方を少し変えてもらえると、
大好きな本になると思うんですけどね。
ジョージ・ダイソン
早川書房
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