2013年4月9日火曜日

出版・新聞絶望未来』(山田順)読みました。


「暗いと不平を言うよりも、
 すすんで灯りをつけましょう」
子どもの頃、
このフレーズがテレビから流れてくると、
なんだか怖くなって、
一人びくびくしていた記憶があります。

これって、なんかのコマーシャルか、
それとも番組のオープニングだったんでしょうか。
そこに流れるバックの映像は
まったく頭に浮かんでこないのに、
この言葉と、それを静かなトーンで語る女性の声は、
ふとした瞬間に幻聴みたいにわいてきて、
今でもやっぱりびくびくしちゃいます。

あの声の調子が怖かったんですね。
これ、もしかしたら、今でも放送で流されているのかな。

で、この『出版・新聞絶望未来』。

灯りの場所をすすんで隠し、
暗いという不平だけを列挙したような本でした。
子どものとき聞いたフレーズが、
この本みたいに
「暗いと不平を言いながら、
 進んで灯りを隠しましょう」じゃなくてよかった。
もしそうだったら、
びくびくどころのトラウマじゃすまなかったと思います。

出版・新聞絶望未来
出版・新聞絶望未来
posted with amazlet at 13.04.09
山田 順
東洋経済新報社
売り上げランキング: 100,155