梶井基次郎さんの『檸檬』は確か高校の
現国の教科書で読まされた気がするけど、違うかな。
いずれにせよ、若かりし頃のどっかの時点で
触れてる作品ではあるのです。
んで、
ごくたまに東京駅近くの本屋さん・丸善に行くときは、
あの短編小説に出てきたシーンを思い出し、
そうそうここにレモン置いたんだなどと
一人ニヤニヤしていたんです。
でも、梶井さんがレモンを置いたのは
東京の丸善じゃありません。
あの作品の舞台は京都なのであるな、これが。
たぶん若かりしあの頃の最初に読んだその当日くらいは、
自分の住んでる東京とは違う所の話と
認識したのかもしれませんが、
その次の日からは、あの話は東京で、
ストーリーは
「御茶ノ水駅の近くのくだもの屋で
黄色のやつを1個だけ買って、
そこから延々と東京駅の近くまで歩いて、
本屋にイエロー果物爆弾を設置した」
に脳内改変されたんだと思います。
それ、さだまさしさんの『檸檬』を
あの頃毎日のように聴いていたせいなんですわ。
そしてこの本読むまで改変状態が継続していたんです。
で、この『万感のおもい』。
エッセイ集。梶井レモンの話が出てきて、
それ読んで「あっ京都なのか」とびっくり。
長年のすり替え記憶が矯正されました。