翻訳家の人が書いた新聞のコラムに、
例のチャットGPTを使った感想が載ってました。
そうそう今は、このツールを使うことを
「ジピる」っていうんですね。
ぼくの中では「ググる」が
やっと違和感なく使えるようになってきたのに、
そんな化石野郎をビューンと
振り向きもせず追い越すように
新しい技術が言葉になって世に浸透していく。
少し昔はテレフォンカード、つい最近は携帯電話を
まったく寄せつけなかった原尞さんの作中人物である
探偵の沢崎の気持ちが、年々わかるようになってます。
あれ? なんの話だったっけ。
そうそう、ジピるの感想でした。
翻訳家の人は、とりあえず今のところは、
きちんと使えるものにはまだ仕上がっていない、
と結論づけていました。
間違っているのものが多すぎると。
それが間違いじゃなく
絶対正しいもののように示されると。
ぼくも、ジピちゃんの物言いは、
なんだかマウントをとりたい人のように
感じちゃってます。今のところ。
で、この『マシンフッド宣言(下)』。
とりあえず今のところは仕上がっていないAIが、
仕上がった先の未来のお話。
でもまあ、そうなったらそうなったで、
やっぱりぼくは、探偵・沢崎の気持ちを
より深く理解するんだろうな。
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