2020年2月28日金曜日

『なめらかな社会とその敵』(鈴木健)読みました。


おカネって、すごく便利で
今の世の中には
なくなてはならないツールだよな
とは思いつつ、
「でも欠陥ありすぎ」と
常々感じているぼくなので、

よし、その欠陥をなくした
オリジナルツールを
発明してやろうなんてことを
昔々企んで、

それにはなぜ欠陥と感じているのか、
自分の中でハッキリさせて
それを解消できるような仕組みを
つくってやればいのだ
「これでいいいのだ」と
バカボンのパパの口まねをしながら、

欠陥と思うのは
キチンとモノの価値を
表せないからだと結論し、

ならば、
誰かから提供されたモノを使ったときに、
使用者がどれくらいそのモノに対し
感動したのか、便利だと思ったのか、
逆にどんだけ不快に感じたのか、
「要らねー」と考えたのかを
数値にして表示できる
脳波センサーアプリみたいなのを開発し、
その数値をおカネの代わりに
やり取りするのは、どうだろうかなあ、
なんてアイデアを頭の中でこねくり回し、

そうなると価格を決めるのは
モノをつくった人じゃなく、使った人になり、
代金は使った後にならないと決定しないので、
おカネみたいにスムーズな交換は
できなくなるよなあ、
やっぱりおカネには敵わないのかな、
ってなことろで思考が止まっていました。

で、この『なめらかな社会とその敵』。

おーやった!
上の文章、前にやろうと思った
1文(句点「。」1つだけ)で終わらせられた。

ということで、
ぼくなんかよりも、ずっと素敵な
おカネに代わるツールを考えている人がいました。
すごいですよ、この本。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月26日水曜日

『おちび』(エドワード・ケアリー)読みました。


毎朝、1時間弱を費やして
ランニング通勤していることに対し、
ときどき「なぜ走るの?」
と聞かれます。

自分でもはっきりした理由は
わからないので、
そんなときは大抵
「交通費をケチるため」
と答えます。

本当は会社が買っている
バスの定期券があるので、
それを使えば交通費はかからず、
走りの根拠にはならないんですが、
たぶんみんなが納得するだろう
「健康のため」って言い訳も、
なんか違うような気がして、
つまりはなんとなく
続いちゃった習慣だからなワケで、

それを言っても
「それじゃ答えになってない」
と返されそうで、
はぐらかしたような、
おちゃらけたような、
失礼な返答にしちゃってるんです。

とはいえ、
理由はわからなくても、
走っててよかったなと思うことなら、
少しはあります。

えーっと……あ、そうそう。
急いでいるときに、
向こうの信号が点滅し始めて、
ヤバいと思って駆け足しても、
はあはあ言わなくなったこと
……くらいかな。

んで、その走ることと同じように
本を読むってのも、なぜなのか、
実はよくわかっていません。
本を読んでいて、
よかったなと思うことは、
たまにありますけどね。

で、この『おちび』。

前にフランス革命の本を読んでいて
よかったなと思いました。
この『おちび」に描かれている時代が
その辺だったのでよく理解できたから。

まあ、それ読んでなくても、
ごっつう面白かっただろうけど。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月21日金曜日

『残酷な進化論』(更科功)読みました。


「確信犯」と入力したら、
親切な入力ソフト君が《使い方に注意》
というチップ表示をしてくれたので、
そのまま無視して
文章を続けようと思ったけど、
いやいやせっかくだからと、
そのチップをクリックしてみました。

出てきた解説をそのままコピペすると
《使い方を誤りやすい表現
「確信犯」……「悪い事だと知りながら、
 それでもあえて行うこと、または、そうする人」
 の意味で用いることがあるが、本来は、
 「政治的・宗教的・道義的信念に基づいて、
 自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪」
 という意味。》
なんだって。

あれれ、
ぼくも含めてそんなふうな意味で
使っている人は見たことないと思い、
今度はパソコンの辞書で引いてみたら
(やっぱりそのままコピペ)
《[1]道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき,
 自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。
 思想犯・政治犯・国事犯など。
 [2] ある行為が問題を引き起こすことを
 あらかじめわかっていながら,
 そのようにする人。》
だって。

あれれ?
[2]はチップ君が間違いだとする
意味なんですけど。
どうなの。パソコン辞書君。

で、この『残酷な進化論』。

この本の感想で「確信犯」って言葉を
使おうと思ったのは確かなんですが、
チップとか辞書とか調べている間に、
どう使うのか忘れちゃいました。
すみません。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月18日火曜日

『白銀の墟 玄の月(3)十二国記』(小野不由美)読みました。


1冊読み終える度に
ここに感想文もどきを
書いているんですが、
本の最後のページを閉じてすぐ、
ペコペコとキーボードを
打ち始めるわけではありません。

いや、
本当はそうしたいんですが、
仕事がバタバタで
先にこなさなきゃ駄目な作業があったり、
だらけてやる気が起きなかったり、

そもそも通勤バスの中で
読了しちゃった文庫本とか、
腕をぷるぷるさせながら
分厚く重たい単行本を寝床で読み終え
「もー手がしびれちゃったよー」
と叫んでいるときなんかは、

パソコンがそばにないので、
物理的にペコペコスタートができません。
(どうでもいいけど、
 この一文、とっても長いです。
 そうだ、今度、この感想文もどきを
 一文だけ、句点1つだけ、で書いてみよっと。
 忘れなかったら)

それでも、とりあえずは、
エクセルにつけている読了本リストに
タイトルと著者名だけは記しておいて、
その隣にある感想文チェック欄を
あけておくんです。
あとで書かないと駄目だよって印です。

で、この『白銀の墟 玄の月(3)十二国記』。

だいぶ長いことチェック欄に「済」の文字が
入っていませんでした。
だってもうすぐ最終の4巻目を
読み終わっちゃうから。
よかった読み終わる前に書けて。
あーあ、相変わらず、
内容には何も触れてないな。
とりあえず、面白いってことで。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月13日木曜日

『三体』(劉慈欣)読みました。


よく思うのですが、
世間の評価が高い作品と
ぼくの好みは、
どうも合致しない場合が
多いようです。

絶大な人気を集めて
売れに売れている物語も、
実際に読んでみると
「えーなんでコレが?」
って思えちゃう。

具体例を出そうと記憶をたどり、
なんとなく出てきたのが
「ハリー・ポッター」。
(ちょうど子どもが小さかったときに
 出た作品なので、
 ぼくはその全巻を朗読してあげました。
 あの頃はいいお父さんだった)
楽しくは読めたけれど、
その1作でどこぞの王様をしのぐほどの
お金持ちになったとかいうほどの
すごさは感じられなかった。
(キャラごとに声を替えながら
 読み聞かせていたので、
 お父さん的には楽しかった)

あとは、そうだな、
また少し古いけど、
芸人さんの書いた『火花』とか。

で、この『三体』。

とはいえ、
ベストセラーになった本すべてが
ぼくには合わないということではありません。
村上春樹さんの作品なんかは好きですし。
それと、この『三体』も。すごくいい。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月6日木曜日

『データの見えざる手』(矢野和男)読みました。


昔、いろんな企業が
先端技術を披露する展示会に
行ったことがあります。

(そういえば、若い時、
 展示会場の配線工事とかをする
 アルバイトもしました。
 開催するのはほんの数日間なのに、
 キチンと電気の配線をして、
 きれいな装飾をして、
 大がかりな装置つくって、
 終わったら一気に撤収して、
 山のようなゴミになる。
 もったいなさのレベルは
 どんだけなんだと思いました。
 それなりにリサイクル
 してるんだろうけど…。
 あ、またカッコ内の寄り道が
 長すぎる…)

今カッコの中に書いた、
スタッフとしての展示会参加じゃなく、
客として、その先端技術を
見学してきたんです。
だいぶ前ですよ、数年前。

そこに、住まいのコーナー
みたいなのがあって、
生活が便利になる家電とか設備とかが
紹介されていました。

住んでいる人が帰宅するのを
自動的に察知して
冷房や暖房がちょうどいい時間に動く、
夜には窓についたシャッターが下りて
防犯してくれる、
冷蔵庫のドアはモニタになっていて
足りない食材とかが
リストアップされてる……みたいな。

そんな便利生活を
見せられたときに思ったのは、
「ぼくは別に便利いらないな」
でした。

クーラーは自分でつけるし、
忘れないように鍵もかけて防犯するし、
冷蔵庫が空になったら外食するし。

で、この『データの見えざる手』。

面白い本です。
「ふーんそうなのか」「へぇ〜」って
思うところがいっぱいあります。
そして、この本が目指すような未来は、
便利が山盛りになるだろうなと思いました。
ぼくはいらないけど。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2020年2月4日火曜日

『それでも俺は、妻としたい』(足立紳)読みました。


若い頃、何本か自主映画映を
撮って遊んでいたので、
映画づくりの大変さは知っています。

何人ものスタッフが、
何日も徹夜して、
何回となく脚本を書き直して、
ロケをしていれば
近所の人に怒られないかだとか、
役者が急にいなくなっちゃっただとか、

編集の段階になって
「あ、このシーン
 撮り忘れているじゃん」
だとか。

そんなアレコレを乗り越えないと
1つの作品は出来上がらない。

その苦労を知っているから、
面白がれない作品を観たとき
「なんで、これを
 つくらないといけないかな…」
と思ったりします。

それでも、
たいがいの作品で「よし!」って
ぼくが思えるのは、コメディです。
ほんとに馬鹿笑いできるヤツ。
ローワン・アトキンソンさんが
出てるのなんか、いいですよね。

人生の悲哀とか哲学とか、
そういうのを描こうなんて考えずに、
単に人を楽しませたいってつくられたヤツ。
やっぱ、笑いたいです。映画でも、本でも。

で、この『それでも俺は、妻としたい』。

笑えました。「よし!」でした。





**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************