2021年6月29日火曜日

『殺し屋』(ローレンス・ブロック)読みました。


会社のベランダに、
洗濯ばさみがじゃらじゃらついた
物干しハンガーを吊るしてます。

ランニング通勤の
スポーツウエアを洗ったあと乾かすため。

もう数年同じのを使っていて、
骨格部分はアルミだから
多少傷がついているくらいで
問題はないんですが、

ぶら下がっている
プラスチックの洗濯ばさみがボロボロで
役に立たなくなっています。

数えてみたら
30個あるうちの20個ほどが破損。

あれって「A」みたいな形しているけど、
その上下がばらばらになって
「△」と「ハ」に分解され、
かろうじて金具の輪っかで
つながっている状態です。

Aちゃんの色は、
青とシロの2種類で同じ数あるんですが、
青15個は全滅。
シロは5個ダメだけど10個生存中です。

干すのはシャツ、スパッツ、タオル、
水泳帽、水中メガネ、水泳袋だけなので、
今のところなんとか間に合っているのですが、
もうじき、足りなくなってしまうでしょう。

プラがボロボロになるのは、
直射日光を浴びるからだって聞きました。

シロは光を反射するから劣化が遅く、
青の方は吸収しちゃうから
短い時間でポンコツ化しちゃうんでしょうね。

で、この『殺し屋』。

ぼくの頭の中の記憶素子は
洗濯ばさみより寿命が短いんですが、
それでもこの『殺し屋』は、
青よりシロに近い耐久性がありそうです。
なにしろ面白かったから。





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2021年6月24日木曜日

『アウトサイダー(下)』(スティーヴン・キング)読みました。


毎回毎回その本とは関係ない話で
スペースを埋めるんだったら、
どうせならここで、
一続きのストーリーをつくって
連載モノにしっちゃたらどうだろう。

と良からぬ発想が浮かんできました。

そうすりゃ、
あとでコピペ作業を繰り返すだけで、
一編の小説ができちゃうじゃんか。
面白いとか、つまらないとか、
くだらないとか、幼稚だとか、
そんなもん誰も読みたくないだとか、
神聖なブログスペースを
そんだらぼっちで汚してもいいのかとか、
紹介する書籍に対して失礼じゃないかとか、
余計なこと考えずに小説が書きたいんだったら
純粋に小説書けよ兄ちゃんだとか、
なんてあれこれのことは抜きにして、
やっちゃおうかと思ったけど、
抜きにするあれこれの項目を
いろいろ考えて羅列していたら、
いつの間にかこんなに文字が埋まっちゃったので、
やめました。

で、この『アウトサイダー(下)』。

やめずに物語ったとしても、
キングさんの面白さには、
鼻毛ほども届かないだろうし。





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2021年6月22日火曜日

『今夜、すべてのバーで』(中島らも)読みました。


記憶についてのちょっとひねった
おちゃらけ話をここに書こうと思って、
ぐるぐる頭の中をこねていたら、

こねてもベタな発想しか浮かばない
ポンコツ脳みその身の丈に合った
何の目新しさもない
「記憶ってパソコンの中に保存している
 データと似てる」
ってとっかかりがぼんやり見えてきて、

そのネタでいこうかと思いきや、
今度はそれをどうつなげていっていいか、
半世紀以上も磨き上げてきいるはずの
ニューロンが、磨かれ過ぎて
すり減ってしまったのか、
つなげてくれるどころか、
それぞれが他の神経仲間と
つながっていないようで、
ちっとも、チトひねりの
チャラ小話になっていかない。

仕方がないので、
パソコン内に埋蔵しているハズの
大昔のお蔵入り企画書やら、
とうに絶版になっている
ウィンドウズ95あたりの
操作解説本の原稿やらを引っ張り出して、
おのれのつたなさを改めて眺めれば、
記憶についての話題に
なんかしら結びついていくんじゃなかろか、
ニューロンくんの手を煩わせなくても。

とパソコンを開いてみたら、
昔のデータはひとかけらも残っていませんでした。
そういや、かつてクラッシュして
全部すっ飛んだことあったっけ。

で、この『今夜、すべてのバーで』。

昔、確かに読んだんです。
そんですごく面白かった。
でも、1文たりとも、
ポンコツ脳の記憶回路には
保存されていませんでした。
頭がクラッシュした覚えはないんですけど。





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2021年6月17日木曜日

『アウトサイダー(上)』(スティーヴン・キング)読みました。


何かの謎が提示されて、それを解いていく
ミステリーの物語をつくろうと思ったとしましょうか。

じゃあ、まずは、
そんなのありえないと感じさせる、
とびっきりの不可解事件を
考えないといけない。

例えば、えーっと。
……うーん、思いつかない。
仕方ないので、少し前マイブームだった
島田荘司作品からひっぱちゃいますと、

入り口が1つしかない高い塔のてっぺんの部屋で、
溺死体が見つかったとかですかね。

部屋には地上から
らせん階段を上っていかなくちゃダメで、
1階の階段入り口にも、てっぺんの1つ下の部屋にも、
見張りの人が寝ずの番をしていて、
誰も通さなかったのに、その人は殺されてた。

しかも、てっぺん部屋には水道さえないのに
死因はおぼれ死に。

おいおい、それ無理だろって思えます。

島田さんはその無理を、
あれやこれやの仕掛けを駆使して、
探偵に解かせるんですわ、これが。

いやはや、もしぼくが、
まずその無理設定だけ思いつき、
解決法はわからないけど、
とりあえず書いちゃえと進めていったら、

結局、つじつまのある謎解きは思いつかず、
「空飛ぶ怪獣が連れ去り、海につけて溺死させ、
 もとの部屋に戻した」
なんてことにしちゃうでしょう。

で、この『アウトサイダー(上)』。

空飛ぶ怪獣犯人説系の物語は、
ぼくがつくっても
ゴミとしての価値もない話だろうけど、
キングさんがやると
第一級の作品に仕上がるんだろうなと、
読んでて思いました。




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2021年6月15日火曜日

『迷子の龍は夜明けを待ちわびる』(岸本惟)読みました。


前回の『日々翻訳ざんげ』は
本当に面白い本だったのに、
いつものごとく、
本とは関係ない話題で
お茶濁ししてしまいました。

ということで、ざんげの意味で、
そこに書かれていたことを
紹介しようと思います。

日本語の使い方、
主語につく「は」と「が」についてです。

著者の田口さんは
最近はみんな「が」を使い過ぎじゃないか
と言ってます。「は」でいいじゃんって。

どっちを使うかの拠り所にしているのは
2つあるそうで、

1つは国語学者の大野晋さんの、
未知の主語には「が」、
既知の主語には「は」をつける、
(昔々おじいさんとおばあさん〈が〉いました。
 おじいさん〈は〉山へ〜、おばあさん〈は〉川へ〜
 ……だと、最初は知らない「未知」だから「が」、
 2回目はもうわかってる「既知」だから「は」)
という説。

もう1つは、作家の井上ひさしさんの、
やさしく示すときは「は」で
鋭く提示するときは「が」、
って使い方。

ふむふむ。
その部分を読んだとき、
2つの拠り所のどっちにも既視感があったので、
ぼくもそれぞれの引用元を読んでいると思いました。

でも、今まで気にしてなかった。

あ、ここまで書いたこの文章も、
そんな使い分けのことなど、
一瞬も考えてないじゃん。

で、この『迷子の龍は夜明けを待ちわびる』。

なんとなく「迷子の龍が夜明けを待ちわびる」
でもいい気がしてきました。
「が」を使い過ぎる風潮に流されるまま。




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2021年6月10日木曜日

『日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年』(田口俊樹)読みました。


またまた前回書き残したことがあると
気づいたので続きにします。

LINEグループでの定期発信ネタに
四字熟語のコピペ通信を思いつき、
やってはみたけどコピペだけじゃ消化不良で、
カタカナ語→翻訳的創作四字熟語にした。
そんで、その作例を羅列しようと思っていた、
ってトコまで話しました。

さて、書き残したと思った内容は、
創作四字熟語を「なぜ羅列しなかったのか」です。
それ、しなかったんじゃなく
できなかったんです。

なくなっちゃってた。

前回も言いましたが、
百個以上つくっていたので、
残っていれば相当の文字数になる。

この感想文もどきの記載スペースなら、
5回分くらいは埋められる。

書評のような体裁にしているのに、
そんな親父ギャグ的な漢字遊技の
自己作品2次使用でいいのかという批判は
素直に受け止めるとして。
ホントに批判されたらすぐ止めることにして。

でも、ないんです手元に。

何度もいうように
発信したのはLINEでした。
スマホの機種を新しくしたら、
過去のトークとかグループとか、
みんな消えちゃったんです。
だから、2次使用できなかったんです。

で、この『日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年』。

上記は一応翻訳つながりですが、
やはり本の内容とは関係がなく、すみません。
とっても面白い本なのにホントにすみません。




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2021年6月8日火曜日

『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ)読みました。


前回、
LINEグループで定期的に発言するため
「今日のきくちのコピペ四字熟語」を
考え出したって話をしました。

でもね。本当はいきさつ
(漢字にすると「経緯」なんですね。
 それだとケイイって読んじゃうので
 ひらがなにしました)
を書こうとしたんじゃなく、
そこで発表した四字熟語そのものを
羅列しようと思ったんです。

やり始めの頃発信したものじゃなく
後半の半年くらいに出してた
創作四字熟語です。

その定期発信、
最初は文字通り辞書サイトからのコピペで
「一期一会」だとか「一獲千金」だとか、
まっとうなモノをだらだら流してました。

でも途中から、
その単純作業がつまらなくなってきて、
創作四字熟語に変わっていった。

しかも、明治の人たちが
英語を日本語にしていったような、
カタカナ言葉をむりくり四字熟語に翻訳した
突っ込みどころ満載の
「外来語→四字熟語 きくち訳」です。

例えば、
「エキスパート」だったら
「抽出部分」とかです。
ね、突っ込めるでしょ。

それ百個以上はつくったので
ここに羅列すれば、すぐ埋まるなと思って。

で、この『クララとお日さま』。

「サンクス」だったら「太陽微笑」ですかね。
お日さまつながりってことで。……すみません。




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2021年6月3日木曜日

『「利他」とは何か』(伊藤亜紗ほか)読みました。


数年前、高校時代の同期生で
仲間のホームページをつくろうってことになり、
十数人のメンバーでLINEグループを登録しました。

最初の頃は、ああしよう、こうしようと
みんなが発言してたんですが、
一旦サイトができちゃうと、話のネタもなくなり、
グループの表示は画面の下のほうに
埋もれていきました。

あーあ、それじゃあ、なんかちょい淋しいな
と感じたぼくは、一念発起して、
手軽に発せられるネタを
定期的に発信してやろうじゃねえかと、
侠気のあるトコみせちゃうべく、あれこれ考えました。

なぜか知らねど毎日送ってくるメルマガとか、
頻繁につぶやているツイッターの人とか、
どうしてあんなに大量の情報を一日も欠かさずに
送り続けられるのか常々不思議に思っている新聞とか、
とかとかとかを参考にして、
これならできると思ったのが「今日の言葉」でした。

ことわざ集や格言集系のサイトはたくさんあるし、
そこからコピペしながら、
あいうえお順に1日1個、
「今日のきくちのコピペの格言」ってやれりゃ、
手間もかからず、グループLINEの淋しさ解消で
イイっしょと思ったんです。

実際には格言から少し方向をずらして四字熟語で、
1年くらい続けましたね。

で、この『「利他」とは何か』。

「自利利他」って四字熟語のタイトルがついた原稿を
仕事で編集したことあります。
利他つながり&四字熟語つながりってことで。
……どうもすみません。




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2021年6月1日火曜日

『すべては死にゆく』(ローレンス・ブロック)読みました。


前々回とその前、つまりえーっと
『「色のふしぎ」と〜』と
『文章術の〜』のときです。

その2回分で、
「ここに書いている文章は、今でこそ、
 本の内容に触れず感想文になっていないけれど、
 始めの頃はちゃんと書評チックになっていた」
といいました。 その続きです。

本当は、前回の『ボクはやっと〜』で
やろうと思ったんですが、
夢についてのツイートを載せたくなって、
1つ飛ばしになりました。

さて、本の内容に触れずにどう書くか。

読んだ本の中で、
印象に残ったエピソードなり、人物なり、
トリビア的な知識なりを、1個、思い出す。

そこに、笑えそうとか、興味深そうとかなネタを
こじつけて、もりもりしつつ、
ペコペコ打ち込んでいく。

例えば前回は、認知症についての本で、
「ぼくも夢の中では
 認知症を患っている人のように行動している」
と感じてしまい、
そんじゃあってことで「夢」ってトコから、
昔のツイートをひっぱってきたのでした。

『「色のふしぎ」と〜』のときは、
3原色が気にかかり、
じゃあ「3」ねってトコから
ひっぱろうとしたのだけれど、
何も思い浮かばなかったから、
「今でこそ」になちゃいました。

で、この『すべては死にゆく』。

「あー面白かった」と心底思ってたら、
ひっぱりの元ネタも出てきませんでした。
あー面白かった。




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