2019年1月31日木曜日

『RANK』(真藤順丈)読みました。


この感想文もどきを
読んでる人はたぶん

「あることないこと、
 ちょちょちょいと書いて、
 ただ流してるだけじゃん」

と感じていると思います。

まあ、たしかに大半はその通りで
「ちょちょちょい」って書いてます。

なぜか知らねど、
いつの時期からか(最初からかな)
本の内容を詳しく紹介することは
やめようと思い立ち、

そうなると、
読んだ本にちょっぴりでも関連するネタを
引っ張り込んでこないといけなくなり、

でも、きちんと一冊にまとまって
出版されている書籍の内容よりも
面白いネタなど、のんべんだらり凡々と
人生を送ってきたぼくが
自前で持っているわけはなく、

なので、
トゲもなくスベスベでもない無色透明の
どうでもいい話題を
つらつらと綴ることになり、

つまりは、
「ちょちょちょい」って
流しているんだよな、これが。

でもまあしかし、
そんな流し書きをポリシーにしていても、
たまにはネタにつまることもあるんですわ。

そういうときには、
ネットに載っている他の人の
正当な読書感想文を読んで、
参考にしようかなあと考えます。

そんなネットの海の中に
「その作家が好みかどうか判断するには
 1冊だけじゃなく、せめて2冊は読もう」
って書いてありました。

で、この『RANK』。

好みっていうのとは違うけど
前に読んだ同じ著者の『宝島』が
すごく面白かったので、
ネットのアドバイスに従い、
もう1冊読んでみました。

うーん、やっぱ好みとは違いました。





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2019年1月29日火曜日

『童の神』(今村翔吾)読みました。


恩田陸さんの『蜂蜜と遠雷』のことを
書こうと思って、さっき、
既読本リストでいつ読んだのか
探してみたら、2016年12月でした。

あらら丸2年も過ぎてる。

つい数週間前に読み終わったと
思っていたのに……。
って、
「光陰矢のごとし」について触れようと
思ったわけじゃなく、その本のこと。

というか、その本のとった賞のこと。

『蜂蜜と遠雷』は、
そのときの直木賞を受けた作品でした。

受賞作が発表になる前、
候補の5作品のうち、
ぼくはこの恩田さんの作品と、
森見登美彦さんの『夜行』の2つを
読んでいました。

森見さんの小説は好きで
全部読んでいるから、
その流れでこなしていたんです。

「全部読み」ってことは
世間的にいえばファンといえるでしょう。
でも、その身内びいきみたいな
ハンディを加えたとしても、
『蜂蜜と遠雷』のほうに1票でした。
(もちろん、ぼくが選考委員ではありませんが…。
 そんな冗談を口にするだけでもおこがましいです)
そう、結果は予想通りの順当でしたね。

で、この『童の神』。

今この文章を書いている時点では
発表されていませんが、
この作品も直木賞候補みたいです。
そしてこの前読んだ
森見さんの新作も同じく候補。
蜂蜜のときほど差はないけど、
童に1票かな。





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2019年1月24日木曜日

『熊と踊れ(下)』(アンデシュ・ルースルンド/ステファン・トゥンベリ)読みました。


会話が噛み合わないことって、
ときどきありますよね。

ぼくは自分に都合が悪い話題になると、
勘違いした振りをして、
わざとそうすることがよくあります。

あ、そうだ。
噛み合わないといえば、歯。

上と下の歯がきちんと合わさらないで、
モノがかみ砕けないイメージから、
そんな慣用句が出てきたんだと思うんですが、
今、ぼくの右の奥歯、噛み合ってないんです。

右下の親知らずがなくなっちゃったから。

なので、右の上あごについてる親知らずは、
今まで合わさっていた相手がいない。

少し前まで、
口の中の最奥にある大きな臼歯は
4本とも揃っていました。

でも問題の右下くんは、
虫歯で被せモノをしていたんです。

それが、ピーナッツを食べていたとき
取れちゃいまして、歯医者さんに行くと、
「あ、こりゃもう、抜いちゃいましょう」
ってなり、スッポンと。

だから、現在ぼくの口の中では
右奥が常に噛み合っていない。

もしかしたら、
奥のスペースが空いたからと
前の歯が徐々に移動して
多少は噛み合うようになってるのな。

で、この『熊と踊れ(下)』。

噛み合わない会話が、実におしゃれ。
とはいえ、体言止めの使い方が
ぼくにはちょっと噛み合わなかったけど。





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2019年1月22日火曜日

『四人組がいた。』(高村薫)読みました。


誰だったか忘れたけれど、
「しばらく他の人の作品を
 読まないようにしていた時期があった」
という作家さんがいました。

まだ経験が浅く、自分の文体が
固まっていない時期だったので、
他の作品を読んでしまうと、
その文章に影響されて、
語りの調子が
あっち行ったりこっち行ったりで
ブレブレになっちゃうからだと。

でも、いつくも作品を仕上げて、
もう大丈夫と思えるようになってからは、
ほかの作品を浴びるように
読むようになったとか。

ぼくも、
気持ちいいと思える文章を読むと、
いつの間にやらその文体に感化されて、
そこに出てきた言葉を連発していたり、
一文の長さが今までと違ってきたり、
「えっ、そこじゃなかったでしょ」
って部分に読点を打ってみたりと、
意識的にも無意識にも、
自分の文章を変えちゃったりしています。

だからダメなんだよな、
と思ってはいるんですけどね。
ちゃんと自分の文体を確立しなさいと。

納得できる作文のノウハウ本なんかを
読んだ後は、特にそうなります。

で、この『四人組がいた。』。

さすが高村さん。文体にはブレがないですね。
新しいゆるいジャンルに挑んでも、
文章はいままで通りのかたさのままでした。

で。で、
どうでもいいけど、
タイトルの中に句点「。」がつくと、
やりにくいですね。
入力ミスで余計なキーを押したか、
絵文字を使ったのかって感じになっちゃう。




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2019年1月18日金曜日

『フーガはユーガ』(伊坂幸太郎)読みました。


少し前、ホッジス三部作っていわれる
シリーズの完結編を読んで、
(ちなみにホッジスは主人公の名前。
 書名は『任務の終わり』。
 作者はスティーヴン・キング)

ほとんど忘れかけている
第1部(『ミスター・メルセデス』)を
再読したくなりました。

でも、このシリーズは全部、
単行本で出たとき、すぐに買ったヤツ。

できれば小さいサイズの文庫本で
手軽にひょひょいと持ち歩けるほうがいい。

と思っていたら、
タイミング良くその第1部が文庫化されて、
ありゃりゃ渡りに船だわいと
光速で入手しました。

今、本棚の未読本積ん読スペースに
保管されています。

ほかの読みかけの本が終わってからと、
ウズウズしてはいるのですが、
よくよく考えてみると、
サイズが違うとはいえ
同じ内容の本を2冊も買ってもったいない。

多少重くても我慢して、
最初に買った単行本を再読すれば、
出費は抑えられるでしょと、
自分に言い聞かせたりしています。

それでも、
反対側の肩に乗った悪魔くんは
「数百円で手軽さを得られるんだぞ、
 安いじゃないか」とささやいたり。

で、この『ユーガはフーガ』。

伊坂さんの新刊本。
なので文庫じゃなく、
持ち運びには適さない単行本です。

この本を再読したくなったら、
文庫化されるのを待たないで読むことにします。





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2019年1月16日水曜日

『熱帯』(森見登美彦)読みました。


連作の短編を何本か
文芸雑誌などに掲載して、
それがある程度たまったら、
一冊の単行本にまとめて出版
という形は結構ありますよね。

そのときよく、
単行本用に書き下ろしたものを
最後の1編に加えたりしている。

その1編で物語を締めくくる
という意味があるかもしれないし、

雑誌を読んでいて
「内容は知っているからもういいや」
という読者にも、
新規分があれば買ってもらえるぞ
みたいな商魂があるかもしれない。

いやいや、
そんな目論見はどうでもいいんだけど、
今までぼくが読んできた
そうしたつくりの本では、
その書き下ろしの最後のストーリーに、
つまらないものは、あまりなかったんです。

最終話にいくまでのほとんどの短編が
「そんなもんでいいの?」って感じでも、
最後の話でなんとかしてくれてた。

連載していたとき、
手応えを感じなかったから、
せめて締めくらいは
目一杯力を注ごうとしてるのかもですね。

で、この『熱帯』。

短編集ってわけではなく、
お話は全部つながっているけど、
たしか最初の2章が
雑誌か何かに連載したもののようです。
それが正しいのなら(すみませんあやふやで)
今までの経験から
後半部分が面白くなるハズなんだけど、
ぼく的にはトーンダウンって感じでした。
でも前半は、とてもグッドでした。
今までと逆のパターン。





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2019年1月10日木曜日

『狐花火 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾)読みました。


中学生の頃、
星新一さんのショートショートが
とても好きで貪り読んでいました。

でも小遣いの額には限度がある中学生。
安価な文庫本しか買えません。

モノをため込むことに
あまり興味がなくなった今と違い、
読んだら手元に置いておきたかった
子どもぽっい気持ちがてんこ盛りの中坊です。

最初にその面白さと出会ったときは、
すでに十数冊は出版されていて(たしか新潮文庫)
発行の古い順から月2〜3冊買っていました。

そうすると、
1年足らずで既刊書は全部入手できちゃう。

その後は、
本棚に揃っているヤツを再読しながら、
新しい文庫が出るのを
今か今かと待ち望んでいたんです。

書くより読む方が早いのは当たり前なので、
仕方がないのはわかっていても、
「早く〜」とジリジリしてたのを覚えています。

で、この『狐花火 羽州ぼろ鳶組』。

作者の今村さん、早いです。
どの作品も面白いので、
新刊がでるたび追っかけて
入手しようとしてるんですが、
読むのが追っつかない。
中坊のときとは逆の意味でジリジリしてます。





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2019年1月8日火曜日

『ハロー・ワールド』(藤井太洋)読みました。


送られてくるPDFやWordのファイルを
複数ページがつながった1個のPDFにして
デジタル小冊子のような体裁で配布する
仕事のような趣味のようなことやってます。

それをまとめる手順は次の通り。
〈1〉Wordで送られてくるデータを
   まずPDFにし保存しておく
〈2〉Macの標準ソフト「プレビュー」で、
   表紙から裏表紙までついたおおもとのPDFを開き、
   サムネール表示させておく
〈3〉揃ったPDFをやはりサムネール表示で開き
   おおもとPDFの該当箇所に、サムネール表示内の
   アイコンをドラッグ&ドロップして挿入
〈4〉末尾に自分の書いたPDFを挿入して保存
〈5〉つながったPDFをAcrobatというソフトで開き、
   [ファイル]→[その他形式で保存]→
   [サイズが縮小されたPDF]と選択して
   ファイル名をつけ保存。

書くと長いけど、
やってみればほんの数分で終わる作業。
毎月やっているので、もう慣れたもんです。

なんですが……。
前回は、同じ作業をしたあとで検証してみると
PDF内に貼り込んでいた画像がどうしても表示されない。
もう、あたふたアタフタするだけで
半日もその処理をして、結局原因もわからぬまま
画像表示なしということで目をつぶり、
時間もなかったので、発行してしまいました。ぐすんっ。

で、この『ハロー・ワールド』。

デジタル技術者たちのお話。
その登場人物くらいのスキルがあれば、
あんな不具合、ちょちょいのちょいで直るだろうにな。




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