2020年11月27日金曜日

『占星術殺人事件 改訂完全版』(島田荘司)読みました。


前に観たことを忘れて、
初見だと思いもう一度同じ映画に向かう。

最近はそんなに映画を観なくなってしまったので、
ぼくにはあまり覚えがないんですが、
周りにいる映画好きの友だちは、
ほとんどがかなりの本数をこなすので、
みんなときどき、というか頻繁に、
意図せぬ二度見があるようです。

最初の10分くらいで気づくときもあれば、
中には最後の最後で「あっ、これ観た」と
思い出すコースもあり、

さらなるゴージャスコースになると、
スッゲー感動して、ああ観てよかったと
打ち震えながら家に帰って、
ずっとつけている映画ノートに
日付やタイトルを書き込もうと、
パラパラと帳面をめくったとき、
数年前の日付のとこに同じタイトルを見つけ、
うそだろ、と思いながら、
買ってきたパンフレットをめくりつつ、
パンフのコレクションをあさってみると、
まったく同じのが下の方に隠れてた、
とかいう人もいます。

そんな人に
「本でも、おんなじことあるよ」
というと
「まさか本はないだろ。
 本は映画より深く記憶に残るもんだよ」
って言われます。

で、この『占星術殺人事件』。

意図せぬ二度読みでした。
途中でなんとなく気づいて、
読了本リストを確認したら
2011年9月のとこにありました。
ゴージャスコース一歩手前かな。





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2020年11月25日水曜日

『宇宙(そら)へ(上)』(メアリ・ロビネット・コワル)読みました。


スマホやパソコンにあるアプリのアイコンに、
赤丸の白抜き数字でマークが表示されるヤツ
ありますよね。

あれ、なんて呼ぶのか知らないけど
……いや、知らないで済ませないで、
ちょっと調べますわ。

えーっと。
ブラウザ(最近はサファリを使用)を立ち上げて、
《アイコンの表示 赤丸》で[検索]をクリックと。

あ、あった、あった。
「アイコンバッジ」または単に「バッジ」だそうです。
少年時代、野球帽の横にウルトラマンとか怪獣とか
安全ピンみたいなヤツでとめてたあれと
一緒の名前でした。

そのアイコンバッチって、
未読のメールが溜まってますとか、
SNSの新規メッセージがありますとか、
要するに、お前がやんなきゃならんことが、
ここにおまっせ、とお節介やいてくれる機能でしょ。

だから、
それをいつまでも放っておくの嫌いなんです。
あの赤丸が、あっ、バッジが出ると
即座にそれクリックして、
なんかの処理して消したいんです。

んで、今それが出ている。
OSのアップデートを知らせるヤツ。
うーん。消したいけど、今はできない。
時間がかかるってこともあるけど、
環境変わって、
作業途中のデータがもしぐちゃぐちゃになったら、
目もあてられないので。もうちょい落ちつてからだな。

で、この『宇宙(そら)へ(上)』。

まあまあ面白いです(まだ上巻だけど)。
この下巻が読み終わるまでにはあの赤丸、
いや、バッジ、消したいな。






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2020年11月19日木曜日

『クオリアと人工意識』(茂木健一郎)読みました。


「古本を集めている人から聞いたんだけど」
「商売の参考になる」
「参考にはならないわ。古本だもの」
「いずれも紙に印刷する物だから同じと思った」
「じゃあ参考になるかも」
「参考にしたいね」
「参考にならないかもしれないけど言うね」
「お願いするよ」
「重なっちゃうんだって」
「私の下腹の贅肉もいつの間にか重なって、
 溝の間を洗うのに相当な時間がかかるようになった」
「車じゃなくジョギングで会社行くのはどう?
 ランニング通勤している人、あたし知ってる」
「下腹を洗うのの2倍いや30倍の時間を
 走りに費やせば、重なりは消えてくれるだろうね」
「そうそう、知ってる人もお腹出てた。
 2倍の時間くらいしか走ってないんだね、あの人」
「重なっている?」
「じかには見てないから、知らないけど、
 重なるっていうのは、同じ本を買っちゃうってこと。
 そのランニングの人じゃないよ」
「古本の人」
「自分の本棚に昔から入ってるのに古書店に行って
 〈やっと見つけた。これが欲しかったんだ〉
 とかひらめいて買っちゃうんだって」
「おお、参考になった」

「で、この『クオリアと人工意識』?」

「茂木さんの本は以前には読んでないと思う。重なりはなし。
 それと、この会話形式も特に意味はなく、重なりなし。
 今読んでいるローレンス・ブロック作品の真似をしたくなっただけ」






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2020年11月17日火曜日

『襲大鳳 羽州ぼろ鳶組(下)』(今村翔吾)読みました。


日経新聞の夕刊に載っていた
作家の川上弘美さんのエッセイに
「自分の過去の作品は
 恥ずかしくて読み返さない」
みたいなことが書いてありました。

(すみません、川上さんの小説は
 まだ読んでいません。
 今度、ご賞味させてもらおうかな。
 何がいいんだろう
 ……って思って、この文章を途中で
 ほっぽらかして、検索してみたら、
 一番上にWikipediaが出てきて、
 仕事の原稿を書くときには
 参考にしないようにしているそのサイト

(誰もが編集できてたくさんの
 チェックの目が光っているから、
 内容は信用できるという見方もあるけど、
 やはり出典がWikipediaというのでは
 読んでいる人も拍子抜けしちゃう気がするので

(とここまで書いて気がついたのは、
 この文章、丸カッコの中に
 も一つ丸カッコをつけて、
 多重構造のマトリョーシカ状態に
 なっているってこと。ルール違反じゃん)

 なるべくみんなが納得してくれる
 国の機関とか新聞社とかの出典先にするんです)。

あれ? 閉じカッコが1つ足りないような……。
それに、ロシア人形的なカッコ書きが長すぎて、
最初に何をいおうと思って川上さんの話を出したのか、
忘れちゃいました。
ま、いいか。よくないか。

それにしても、
多重構造カッコはエクセルの数式をつくときにも、
何をしたかったのか、わからなくなっちゃうんですよね、
文章でも同じだったか。

で、この『襲大鳳 羽州ぼろ鳶組(下)』。

面白かったです。






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2020年11月12日木曜日

『アロハで猟師、はじめました』(近藤康太郎)読みました。


ゴキブリが好きな人がいたとします。
ぼくはあの黒いやつは苦手だけど、
そんな人がいてもいい。
多様性は大事ですからね。

でも、もしその人が
自分のGラブ指向を主張するとき、
他のG嫌いの人を否定することで、
おのれの正統性に
つなげるような論調を展開したら、
ぼくは耳を塞いで
聞こえないようにします。
(多様性は大事なので、
 その人を逆に論破して
 つぶしてしまうような真似はしません。
 そもそもそんなディベート技術は
 ありませんし)

「とにかくあの色が好きだ。
 ピカピした黒光りはとても美しい」
とだけ言っているぶんには、
「ハハハ、君にはそう見えるんだね。
 すごいね」
くらいは答えられます。

でも
「あの色が嫌いだという人は、
 自然美に対する感受性が欠けてる」
などと言われると、
ほかに気を取られていたフリをして、
別の話題に切り替えます。

で、この『アロハで猟師、はじめました』。

面白いです。
でも、他を否定する語調の部分は読み飛ばしました。






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2020年11月10日火曜日

『叫び声』(大江健三郎)読みました。


確か島田荘司さんの本のとき
だったと思うのですが、
その作家(つまり島田さん)の作品に
たどり着いた経緯を書きました。

経緯ってほど大したもんじゃなく、
別の本に紹介されていたってこと
だけなんですけどね。

別の本ってのは
伊坂幸太郎さんのエッセイでした。

伊坂さんは島田さんのファンで、
自分の作品づくりにも
かなり影響を受けているとあり、
おすすめを何冊かラインアップしてたんです。

まだ島田ワールドを
体験したことがなかったぼくは、
読みたいと思う本が他に少なかった事情もあり、
騙されたと思って試したみたところ、

ドボンとはまってしまいました。

その伊坂さんエッセイには、
島田さん以外にも、
何人か好きな作家を紹介してて、
少し前にここにも書いた
ローレンス・ブロックさんもその一人でした。
(この人の作品は、なかなか本屋さんになくて、
 ようやく手に入れた2冊目を今読んでます。
 やっぱり、ドボン状態です)

で、この『叫び声』。

同じエッセイにあったんです。
この大江健三郎さんの作品。
大江さんは前にも何冊か読んでいて、
ドボンしなかったのは覚えているんですが、
今回も同様でした。
伊坂マジックも絶対じゃありませんでした。





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2020年11月6日金曜日

『襲大鳳 羽州ぼろ鳶組(上)』(今村翔吾)読みました。


前回の『アンドロメダ〜』では、
読了のタイミングについて書きました。

それをドドーっと書いたあとで、
1度読み返したとき、
「そういえば、本を読み終えるときって、
 どの場所にいるのが多いんだろう」
ってふと思ったんです。

前からいっているように、
ぼくの主な読書エリアは、会社、
帰宅時バス車中、ベッドの中の3つです。

ベッドには休日の家の中全部を含めて
考えているので、そうすると
一番長く本と向き合っているベッドが
1位になるようです。

いろいろ思い返してみても、
それは間違いない。

次の2位は、会社ですね。
お弁当を食べながらの読書が、
家で読むのについで
長い時間を使っています。

食べかけのまま、
読み終えた本を棚にしまい、
次の本を引っ張り出して広げることは、
よくあります。

そんで最下位になるのが、
時間的に一番短いバス車中。

会社と自宅の最寄りのバス停間は
20分足らずで移動できるので、
読める分量は限られてしまう。

それでも時々、
揺られながらの車内で
1冊を読み終えてしまい、
次に読む本を持参しておらず、
手持ち無沙汰で困ったなって状況も
何度か経験しています。
だから、
バスで読了することもないではない。

で、この『襲大鳳 羽州ぼろ鳶組(上)』。

読み終えたのは、バス車中。
なんですが、降りる停留所でバスが止まり、
扉が開いた瞬間の読了だったんです。
前回のアイコスドンピシャに続く、
下車ドンピシャでした。





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2020年11月4日水曜日

『アンドロメダ病原体─変異─(下)』(マイクル・クライトン/ダニエル・H・ウィルソン)読みました。


火をつけて煙を吸う
普通の紙巻きタバコから、
火をつけずに加熱して
蒸気を吸う電子タバコ
(正式にはそう言わないの
 だそうですが、
 わかりやすくそう呼びます。
 ぼくの使っているやつの
 商品名はアイコスです)
に変えてから、
2、3年になるでしょうか。

歯医者さんに行って、
歯の裏がこんなに真っ黒じゃ
治療もできないみたいに言われて、
仕方なしに変えたのが
きっかけでした。

それでヤニがつかなくなったのと
同時に変わったのが、
1回当たりの喫煙時間です。

以前の紙巻きタバコでは、
せいぜい3口吸ったら終わりで、
所要時間は1分未満。

でもアイコスは、1本を吸うのに
6分間もしくは14回の吸引
という仕組みになっている。
どちらか早く到達した時点で
スイッチが切れるシステムです。

猛スピードで(例えば10秒とかで)
14吸引すれば、そこで1本終わり。

でも、ぼくはそんな強靭な肺を
持っていないので、
たいていは14吸引もできずに
6分たってしまいます。

ただ、6分って結構長いですよね。
だから、お弁当を食べたあとの
一服なんかは、
そのときに読んでいた本を
喫煙所(ベランダです)に持ち込んで、
読書しながらアイコスするようになりました。

で、この『アンドロメダ病原体─変異─(下)』。

そのベランダ喫煙時の6分で
ドンピシャ読み終えたのがこの本でした。
それはここ2、3年のアイコス習慣で
初めてのことなのでした。





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