昔、ワープロを初めて買ったという友だちに、
使い方を教えたことがありました。
(その頃はパソコンじゃなくワープロ専用機。
たしかシャープの「書院」)
キーボードを打つのは右手左手1本ずつの指。
そいつはなぜか、
人差し指でなく両方の中指を使っていました。
説明書なんか見せながら、
とりあえず変換の方法やデータの保存、
印刷の仕方なんかが一通りできるようになり、
ぼくの役目は終了。
でも、タイピングは1本指(左右合計2本)の
ままでしたけどね。
……それから十数年。
そいつがワープロを使う場面には
居合わせることなく過ぎていました。
それが最近たまたま遊びに行ったとき、
やつが原稿書いていたんですわ。
したらまぁ、相変わらずの1本指打法。
でも!でも!
これが、超高速なんです!
たまに手元に目を落とすことはあるんだけど、
大体はブラインドタッチで打ちまくってる。
いやはや、長年続けると、
どんなことでも上手くなるんですね。
やっぱ成長するんだわ、人は。
で、この『アンダーグラウンド・マーケット』。
ぼくの大好きな『オービタル・クラウド』より前に
書いた作品のようです。
著者さんの成長前の姿に触れたような感じでした。
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