2025年3月27日木曜日

『檜垣澤家の炎上』(永嶋恵美)読みました。


前回、『ソーンダーズ先生の小説教室』から
引用したい文章があるといっておきながら、
思わせぶりに出さないで
そのままにしちゃったので、ここに書きます。

「(トルストイとかの昔のロシアの)作者らが当時
 芸術の目標と暗に見なしていたものなのだ。
 つまり以下の大きな疑問を問うことだ。」

と前振りしたあと、文末に「?」がつく、
いうところの「問われる疑問」が何個も続きます。
ここでは、とりあえず最初の1個をば。

「ここでどうやってやり過ごせばいいのだろう?」

うんうん。わかります。
大袈裟にいえばぼくも、24時間365日、
常に疑問に思ってます。やり過ごせるのか?

で、この『檜垣澤家の炎上』。

「どうやってやり過ごせばいいのか」。
ロシアでも日本でも、昔も今も、
疑問は解消されないんだなと、この本読んで思いました。

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2025年3月25日火曜日

『本所おけら長屋(六)』(畠山健二)読みました。


新聞かネットか
どこだか忘れちゃったんだけれど、そこに
『ソーンダーズ先生の小説教室
 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること』
って本がとってもいいよって書評があったので、

いわれるがままに
600ページ近い枕にするにはちょうどいいくらいの
分厚い単行本を買っちゃいました。

よしゃいいのに、それを今、読んでます。

半分くらいまで進んだところで、うーん確かに、
こりゃ拾い物だわとしきりに感心しています。

勉強不足のぼくは
著者のジョージ・ソーンダーズって人のことは知らなくて、
どうやらアメリカを代表する作家らしく、
その作家先生が、
大学で教えている授業を一冊にまとめた作品です。

副題にあるように、
チェーホフとかツルゲーネフとかトルストイなんかの
ロシア作家の作品について、その短編をまるごと掲載して、
そのまま続けて解説していくつくりになっています。

その本の中に、
今回ここで引用したい文章があったから、
その前に大まかな内容を説明しないといけないな思ったら、
あらら、こんなにたくさん書いちゃいました。
とりあえず、ここでやめときます。

で、この『本所おけら長屋(六)』。

引用したい文章が「なぜか?」みたいな疑問形になっていて、
その答えがこの「おけら6」にあるような気がしたんです。

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2025年3月18日火曜日

『本所おけら長屋(五)』(畠山健二)読みました。


自分でやったのは確かなんですが、
どこをどうしてそうなったのかよくわからないまま、
右目の3センチほど右下、化粧をするなら
頬紅をさす位置から血がしたたっていました。

朝、カミソリで髭を剃っていたときです。

使っているやつは、
ジョリジョリする部分に5枚くらいの刃が並んでいて、
やさしく深ぞりができるとかのタイプで、
それにプラスしてその上部に単品の刃がついてて、
これを使えばもみあげの細かいカットまで
できちゃうよという進化版の安全カミソリ。

左側のアゴの下、首筋になるのかな的な場所をジョリ終えて、
ちょっと持ち替えて逆サイドを右側こめかみあたりから
攻め込もうとしたときです。

本来なら、単品刃の上部なんか
肌に向けるはずない流れなのに、気がついたら、
アイタタって声を出してました。

たぶん、切ってしまった。
(ここで「斬った」の漢字を使おうと思ったんですが、
 大袈裟すぎる気がしてこれにしときました)

その直後に、凶器を持っている同じ手で傷をかばおうとして、
再度、斬ってしまったんじゃないかと。
(2度目なので少しオーバーでいいかと「切」→「斬」)

で、この『本所おけら長屋(五)』。

それだけの傷でも、
このおけら長屋の人たちが見ると
みんな大騒ぎで世話を焼いてくれるでしょう。

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2025年3月13日木曜日

『ここはすべての夜明けまえ』(間宮改衣)読みました。


ストーリーは覚えていないのに、
その作品のどこか一部分が
記憶に残っているってこと、よくあります。
小説とかなら、冒頭の文章なんかがありがち。

「吾輩は猫である。名はまだない」。
と、書きましたが、原典を見ながら写したわけではなく、
もちろんウィキペデアとかからコピペしたのでもなく、
頭の中にある文字列を、指先を通してキーボードに打ち込み、
変換しただけです。

書いてから確認してみたら、どこも間違っていませんでした。
どういう話だったか、細かなことは何も覚えてないのに。

まあ、これは、
印象的な文章だったから覚えられたというよりも、
いろんな媒体で誰も彼もが引用してて、
目にする機会がたくさんあるから、
否が応でも、脳内に保存されちゃってるんでしょう。

そうじゃないぼくだけの脳内刻印、いってみましょうか。
ぱっと浮かんだのは、
どっかの主人公がラスボス的な爺さんと
茶室で向かい合っている場面。
その爺さんがおもむろに取り出したハンカチに
カーッペッとタンを吐き、
自分の出した黄緑色のネバネバを
数分間じーと眺めているというシーン。

これなんかは、誰が書いたどの作品なのかも忘れちゃって、
その場面の前後にどういう話がつながっているのかも
忘却の彼方です。でも、そこだけ覚えてる。

で、この『ここはすべての夜明けまえ』。

この作品の一部が記憶に残るとしたら、
きっと文体だと思います。
あの『アルジャーノンに花束を』みたいに。

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2025年3月11日火曜日

『書楼弔堂 霜夜』(京極夏彦)読みました。


本や雑誌の紙面をつくる
レイアウトの仕事をしている
知り合いのデザイナーさんが
こんなこと言ってました。

「田舎に帰ったとき、
 毎度のように両親も含めた年寄りの親戚たちに、
 デザイナーの仕事ってのはどんなことをするのか
 説明するんだけど、もう何十年も同じこと言っているのに、
 まだまったく理解されてない」

いろいろ説明して、最後に誰かが
「そうか、つまりは印刷屋さんってことだな」
などと締めて、ほかの話題に移るそうです。

ご存じの通り(グラフックの)デザイナーさんってのは、
紙面の中に、ライターが書いた文章、カメラマンが撮った写真、
イラストレーターが描いた挿絵なんかを、
それぞれどれくらいの大きさにして、
どう並べるのかを考えて、配置していく人なんですが、
出版分野とかに関わったことがない人は、
イメージしにくいようです。

で、この『書楼弔堂 霜夜』。

そういうイメージしにくい職種を
ばっちり頭に浮かび上がらせくれました。
どうでもいいけど、
「しょろうとむらいどう」と打ち、変換すると
デフォルトが「初老と村移動」なので笑えます。

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2025年3月6日木曜日

『ことばの番人』(高橋秀実)読みました。


前回の感想文もどきで
ローレンス・ブロック作品が
思いの外たくさんあることがわかり、
なのでもう少し詳しく調べてみたんですが、
その結果を書くスペースがなくなっていたので、
今回に雪崩れ込ませちゃいます。

一番最初に読んだのは
2020年9月『殺し屋 最後の仕事』。
最初なのに「最後の仕事」ってのがお茶目な感じです。

確か伊坂幸太郎さんのエッセイを読んで、
そこに紹介されていたから手を出したんです。
したらその一冊でどハマりして、
その年の残り3カ月で3冊こなし、
続く2021年には31冊も読み倒しちゃいました。
ちなみにこの年の他の著者作品も含めた総冊数は99。
ほぼ3分の1がブロックさんってことになります。

んで翌2022年は9。
それで入手可能な作品はだいたい揃っちゃたので、
その翌年から今年まで
各年1冊の計3(前回『探偵人生』も含め)。
ということで全部で46になりました。

こうやって前回のからの雪崩れ込み報告の文章を
ペコペコ入力し続けていけば、何か今回の本とつながる
きっかけのネタが出てくるだろうと、ここまでやってみたけど、
予想外というか案の定というか、
やっぱり、出てくることはありませんでした。すみません。

で、この『ことばの番人』。

いやいや本当に面白かったんです。
物語じゃなく、帯に書いてあるジャンルをそのままいうと
「ノンフィクション」です。仕事でいつもお世話になっている
文章チェックの専門家・校正者のお話です。
普段から、その方たちの仕事ぶりには
感心することしきりなんですが、
これ読んであらためてその凄さが身に染みました。
ブロック作品とは関係ありませんが。

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2025年3月4日火曜日

『マット・スカダー わが探偵人生』(ローレンス・ブロック)読みました。


本棚にある実物をリアルに数えるのは、
ちょっと泥臭くてせせこましい気がしたので、
ウィキペディアに載っていたリストを見て、
記憶と照らし合わせながら、
自宅保管されているもののうち一番冊数があり、
つーことはスペース占有率の高い作家さんは
誰だか突き止めようとしました。

細かいのはさておいて、
明らかに大きな顔してるのは
村上春樹作品群、京極夏彦作品群の2巨頭なので、
つまりはそのどっちが多いかの確認なんですが。

集計したところ、村群は38、京群は62。
圧迫感からいって双方ともにその3倍はあるか
と思ったけど、そんなもんでした。

で、この『マット・スカダー わが探偵人生』。

同じようにようにしてブロック作品群を数えたら、
45ありました。あら、結構ある。
ほんでこの1作を足して46になりました。

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