2025年3月13日木曜日

『ここはすべての夜明けまえ』(間宮改衣)読みました。


ストーリーは覚えていないのに、
その作品のどこか一部分が
記憶に残っているってこと、よくあります。
小説とかなら、冒頭の文章なんかがありがち。

「吾輩は猫である。名はまだない」。
と、書きましたが、原典を見ながら写したわけではなく、
もちろんウィキペデアとかからコピペしたのでもなく、
頭の中にある文字列を、指先を通してキーボードに打ち込み、
変換しただけです。

書いてから確認してみたら、どこも間違っていませんでした。
どういう話だったか、細かなことは何も覚えてないのに。

まあ、これは、
印象的な文章だったから覚えられたというよりも、
いろんな媒体で誰も彼もが引用してて、
目にする機会がたくさんあるから、
否が応でも、脳内に保存されちゃってるんでしょう。

そうじゃないぼくだけの脳内刻印、いってみましょうか。
ぱっと浮かんだのは、
どっかの主人公がラスボス的な爺さんと
茶室で向かい合っている場面。
その爺さんがおもむろに取り出したハンカチに
カーッペッとタンを吐き、
自分の出した黄緑色のネバネバを
数分間じーと眺めているというシーン。

これなんかは、誰が書いたどの作品なのかも忘れちゃって、
その場面の前後にどういう話がつながっているのかも
忘却の彼方です。でも、そこだけ覚えてる。

で、この『ここはすべての夜明けまえ』。

この作品の一部が記憶に残るとしたら、
きっと文体だと思います。
あの『アルジャーノンに花束を』みたいに。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************