ストーリーの結末なんかを事前に知らせちゃう、
いわゆるネタバレは、せっかくこれから
ドキドキワクワクを楽しもうとしているのに、
興をそいじゃうからNGだってのはわかります。
それと同じように、
主人公がこれから起こそうとしている
思いもよらないびっくり仰天を、
事前に教えちゃうような話の流れは、
普通の作家さんなら、採用しないものでしょう。
例えばゴキちゃん1匹も近づけない
鉄壁のセキュリティに守られた宝石を、
華麗に盗み去るルパン一味の活躍(?)を
クライマックに描こうとしたとき、
その場面がくる前に、
ジゲンやゴエモンらと詳細な作戦会議して、
こうしてああしてこうなるんだぞ、
みたいな話し合いのシーンを書いちゃって、
実際にその通りにことが運ぶ、
なんてのはありえない。
内容の重複にもなるから読者に飽きられちゃうし。
もし、それをするんなら、
作戦にはなかったアクシデントに見舞われるなど、
思い通りにならない状況を持ってくるんでしょうね。
と、読んでる途中で作戦会議がでてきたら、
そういうひねくれた予想をしながらページを
めくるのがいつもの読書スタイルです。
で、この『恐怖を失った男』。
そのルパン作戦みたいな前振りが出てきたから、
ウッと身構えて待ってたら、
作戦までいく前に、まったく違うエピソードが
展開されたりして、楽しかったな。