2つ前の『百億の昼と千億の夜』では、
中学生のとき買った文庫本を
ずっと保管していたといいました。
いや、あえて保管していたというより、
なぜかしらねど残っていたって書いてたかな。
でも、よくよく記憶をたどってみると、
この本には思い出があったんです。
物語にはインド神話とか仏教経典に出てくる
阿修羅が主要キャクターとして登場し、
巻末にはその解説が載ってます。
その解説文を、
今風にいえばコピペして「修学旅行文集」の作文で
提出しちゃったんです。まあ、そのままじゃなく、
語尾を「と思いました」みたいに変えてですが。
奈良の興福寺にある阿修羅像見学の感想として書いたら、
あろうことか国語の先生にベタ褒めされて、
すんごく申し訳ない気分になったという思い出です。
で、この『野獣死すべし』。
中学、高校と進んで、次に行ったのは映画学校。
そこではシナリオ作成の課題があって、
学生ごとにプロの脚本家が1人指導についてくれました。
その初回の面談のとき
「『野獣死すべし』みたいなものを書きたい」
と先生に言いました。そんで苦笑されました。
って思い出があるのに、なぜか『百億〜』のように
当時の文庫本は残ってませんでした。
だから新しく買って読み直しました。
残さなかった理由が見えた気がしました。