2026年9月17日木曜日

『マイボディ・オン・ザ・ムーン(上)』(矢野アロウ)読みました。


冬を越し春が過ぎ夏も終わろうかというこの時季に
何を今さらの2025年に読んだ作品の振り返りします。

5つ星をつけた本の列挙を
たしか年毎にやってたような気がして、
それを去年のぶんはやってなかった気がして、
なのでやっときます。

作者ごとにまとめたので、
読んだ日付順じゃありませんが次の通りです。

巷説百物語/後巷説百物語/了巷説百物語/
嗤う伊右衛門/数えずの井戸(以上、京極夏彦)

恐怖を失った男/ストーンサークルの殺人/
ブラックサマーの殺人/キュレーターの殺人/
グレイラットの殺人/ボタニストの殺人(上・下)/
デスチェアの殺人(下)(以上、M・W・クレイヴン)

痛み、人間のすべてにつながる(モンティ・ライマン)
僕は鳥の言葉がわかる(鈴木俊貴)
マーブル館殺人事件(上)(アンソニー・ホロヴィッツ)

以上の全16冊でした。

で、この『マイボディ・オン・ザ・ムーン(上)』。

2月以来数カ月ぶりの5つ星。今年に入ってまだ2つ目
1つ目は『ランニング・マン』(スティーヴン・キング)。
2026年は不作の気配。16には届きそうもないです。

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2026年9月10日木曜日

『ホルモー燦燦』(万城目学)読みました。


始めたのはたしか、映画学校の授業で
脚本家の先生にメモ魔の話を聞いてから。

常にメモ帳を携帯してて、
何でもかんでもメモとる人がいて、
「その人、いいアイデアを出してくれるんだなあ」
って感じのことを何かのついでに言ってたんです。

それ聞いて、
自分もやろうと思いメモ帳だけは買ったものの、
なかなか習慣にはできなくて、

んじゃまあ、
何でもかんでものメモ取りじゃなくて、
読んでる本の途中に「あっそれそれ」って文章を
発見したら書き写すってことでどうでしょう、

とオンリーセルフの妥協策を捻り出し、
それならなんとか継続できて
2、3年ほどは続けていました。

んで、それやめちゃったきっかけも覚えてます。
その頃は、ネクラな性格はよくないよね
ネアカじゃないとダメっしょ、みたいな風当たりが
ものすごく強くて(少なくともぼくの頭の中では)、
明るく明るく明るくと念仏みたいに唱えている世情でした。
(少なくともぼくの半径2m範囲の世情では)

そんな社会的背景が渦巻いていたある日、
なぜそういう流れになったかは忘れたんですが、
バイト先の先輩に、〈あっそれそれ〉文章抜き出しの
メモ帳を見せたことがあったんです。

ちっちゃな文字で
日付、書名、作者、文章が並んでる紙面を
パラパラと眺めた先輩は、ふーんと言いながら帳面を返し、
ぽつんと「お前ネクラだな」とつぶやきました。
それが、やめちゃったきっかけです。

で、この『ホルモー燦燦』。

あのメモ帳を続けてれば、
きっと書いておいただろう言葉がこの作品の中にありました。
今、本が手元にないんで、うろ覚えですが
「予想できない人生を進んでいるときを青春っていうんだ」です。

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2026年9月8日火曜日

『精霊を統べる者(上)』(P・ジェリ・クラーク)読みました。


小さいサイズの文庫本にしたいのは、
好みの問題だけでなく実用的な理由もあるんです。

自宅と会社の往復に使ってる
リュックサック(往路はジョギングなので)の
ポッケには、そのサイズしか入らないから。

もし、ポカをやり、入れておくのを忘れてしまった場合、
バスの中で、ないじゃんないじゃん、とパニクってしまう。

だから、バス用書物を読み終えたら、
すぐリュックのポッケに補充します。

でも次の本が、
本棚の待機積ん読スペースにない場合がある。

そんなとき、自宅用として読んでいた本が文庫だったら、
すかさず家でその作品を読み進めるのは中断して、
リュックのポッケに放り込みます。

中断したから、自宅用にはほかのを
手当しなくてはならないんだけど、
そのときも積ん読在庫は空のまま。
並んでいるのは、一度は読んだ作品ばかり。

前回の『ノルウェイの森』の再読に手を出したのも、
そういうこんがらがった事情が後押しして
まあこれでいいか的な気持ちがあったんですわ、実は。

で、この『精霊を統べる者(上)』。

こんがらがりの末にリュックのポッケに入って、
バス車中で読み進めた作品でした。
今、下巻もポッケの中です。

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2026年9月3日木曜日

『ノルウェイの森(下)』(村上春樹)読みました。


今回の読了本は下巻ですが、
この感想文もどき前々回の上巻のとき、
万城目学さんのホルモーシリーズ再読時の
どたばたについて書きました。

過去に読み直した記憶があるから、
きっと初版時の単行本じゃなく、
ポケット版の文庫があるはずと思いきや、
どこにもなかった、と。
んで、仕方なしに大判の本を読んでみて、
こりゃ初めての再読だわ、と気づいたこと。

あらら、
「前回までのお話」みたいな内容で、
ここまで文字埋めちゃいました。
アニメとかヒーロー物とかの30分番組で、
コマーシャルまでの前半15分を
先週放映した映像でダイジェストするような
気分になっちゃいました。

実際そんな構成のテレビは観たことないけど、
あったとしたら、撮影スケジュールが間に合わずに、
1話ぶんしか撮れないから、
それを2週とか3週に分けてつくちゃえと
強引な現場進行がなされたんじゃないかと、
いや、そんなんないな。

えーと、元に戻って。あ、それ四字熟語で
閑話休題っていうんでしたね。ま、いいか。

とにかく、
ホルモー再読と同じようなトホホをやらかしたんですわ。
ホルモーとは逆で、読み直そうと思った作品を、
まるきり初めての再読だから、
デカい単行本でこなすしかないと頭から考えて、
ちっちゃい文庫版など探すことなく読み進め、
本棚に戻したその目の前に、
あったじゃないですか、ちっちゃい版。

で、この『ノルウェイの森(下)』。

上下2冊の文庫本が仲良く並んでました。
いつ読んだんだろう。
まあ、3度目でも面白かったから、いいか。

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2026年9月1日火曜日

『虚言少年』(京極夏彦)読みました。


交差点を挟んだ自宅マンションの斜向かいに
おっきな工場があったんですが、
1、2年前に取り壊されて、今は更地になってます。

グーグルマップで上から見ると、
その隣にある小学校がまるまる3つ分くらい入る大きさ。

何をしているのかわからないんですが、
建屋がなくなってからずっと、
ショベルカーなんかが地面をならすような作業をしてて、
新しい建築物がつくられる気配はありません。

ただ、
その一部だけ地ならしもされず、放っておかれている場所があり、
そこは雑草ぼーぼーになって人の背の高さくらいまで伸び、
河原によくある茂みみたいです。

そのまま何もつくらず、
ぼーぼー状態が続いてほしいなって密かに思ってます。

で、この『虚言少年』。

何度目かわからないくらいの読み返し。
読むたびに、ぼーぼー状態の茂みの中を通った
小学校の頃を思い出すのが懐かしくて。

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2026年8月27日木曜日

『ノルウェイの森(上)』(村上春樹)読みました。


少し前にここに書いた万城目学さんの
『鴨川ホルモー』と『ホルモー六景』は、
出版されてから20年たった今年、
続編が出て完結するそうで、

そんな情報を知って、ほんじゃまあ、
もう内容はすっかり忘れた先行2冊を読み返しておき、
お話の筋が頭に残っているうちに
新刊(『ホルモー燦燦』)にかかろうもくろみ、
今その完結続編のページをめくり始めたところです。

いつの頃からか、
単行本を買って面白いから再読したいと思ったものは、
それより小さな文庫本を買い直すのが習慣になっていて
(だから住宅事情によりわずかなスペースしか
 確保できない本棚がすぐ満員になってしまう)
確かこのホルモーシリーズも同じ工程を踏み
2冊とも携帯便利なサイズ版があったはずと
隅々まで家探ししたんですが、なぜか見つからず、

仕方なしにちょい大きなやつを
我慢して持ち上げつつ目を通して、

そこでわかったのは、
やっぱ文庫は買ってないってこと。
だって再読したらならば、
内容をここまで(1ミリ未満)忘れているはずないのだもの。

で、この『ノルウェイの森(上)』。

村上春樹さんの新刊が出てるようなので、
ホルモーのような続きとは違うけど、
なんか過去作読んでおこうと思いまして。

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2026年8月20日木曜日

『意識の正体』(櫻井武)読みました。


特定のテーマに沿ってつくった
数人の作家による短編を集め
1冊にまとめたアンソロジーの中の
1つだったと思うんですが、
タイトルも著者もまったく忘れちゃって、

もしかしたらそんな短編集じゃなく、
しっかりした長編かもしれなくて、
でも、
頭の中に作品のシチュエーションだけは
こびりついているので、以下に残しておきます。

運命を決める神様たちの会議のようなものを、
人間は1人ずつ誰しも持っていて、その決定に従って、
食事のメニューから生き死にのタイミングまで
左右されてしまうって内容。

神様会議の世界は、時間の流れが滅茶苦茶遅く、
わざわざ滅茶苦茶っていったくらいだから、
この世での1時間が2時間になるなんてもんじゃなく、
1秒が数日の単位に引き伸ばされるような
イリュージョンワールドです。

スマホ見てて赤信号に気づかず
道路を渡ってしまったノビ雄くんの数メートル手前に、
ダンプが時速50キロで走っていて、
そのままなら3秒後にはペタンコになってしまう状況でも、
神様会議の議論の時間は1週間以上あるので
「歩きスマホしているのが悪い。
 そのままひかれればいい」
「そうかもしれないけど、
 事故に巻き込まれるダンプの運ちゃんがかわいそう」
「そもそもスマホつくった人が悪いのよ」
などカンカンガクガクした末に

ノビ雄くんの身体には
「ギリギリで立ち止まる」とかの会議指令が下される。
みたいな。

で、この『意識の正体』。

読んでいたら、
そのタイトル忘れた物語世界を思い出しました。

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2026年8月18日火曜日

『ホルモー六景』(万城目学)読みました。


読み終わったその日の夜に、
感想文もどきにはこんなふうに書こうと思って
練っていた構成がありました。

着想はず抜けて面白いし、
調べ物なんかも必要ないから、
ちょちょちょいで書き上がる。

って、安心して眠って、
いつも通りの朝がきて、
食事だトイレだ歯磨きだとかして、
毎度のジョギングで通勤。

ジムのシャワーで汗を流して会社に行って、
メールチェックやらなんやらのルーチンやって、
ふーと少し落ち着いたら、

「お、そうだ。きのうは1冊読み終わったから
 感想文もどき書かないと」と気がついて、

昨夜の寝入りばなにひらめき
組み合わせたあの素晴らしいアイデアを
打ち込もうと思ったら、

その誰もが感動して
涙ちょちょぎれる美文、名文、少なくとも
5367人はその後の人生において肌身離さぬ
座右の銘にするはずの語句の連なりが
1欠片たりとも頭に浮び上がらぬで御座候。

したかなく、
その顛末を記してお茶濁しとしまする由。恐惶。

で、この『ホルモー六景』。

前々回の『鴨川ホルモー』と同様。
シリーズ新作が出ると知り、
その前に旧作を読み直しておこうと再読した本でした。

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2026年8月6日木曜日

『新書 世界現代史』(川北省吾)読みました。


本の内容には直接は関係ないけど、
話をねじくり回して無理クリひっぱれば、
何とか書籍の表紙の隅っこぐらいには
カスるだろうってネタを最初に考えて、

そのとっかかりだけを頼りに
文章の論理的な構成などは一切考慮せず、
いきなり書き出しているこの感想文もどきですが、

そのやり方でうまくいくこともあるにはありますが、
大抵はずっこけて、
「物語とは関係ない話題でした。すみません。
 でも作品は面白かったです」
などと言い訳して終わるパターンなのが、
我ながらどうなんだろうと、
はてなマークが浮かんだんですわ、今回は。

ならば最初に
「で、この〜」以降の締めの部分を先に書き、
そこから逸脱しないように、
最初に戻って真っ直ぐネタを打ち込んいけば、

言い訳終了形式にはならないんじゃないかと、
まず最後のシメ部分をぐだぐだとしたためたんです。

ほんでカーソルをその前段に戻して、
キーボードに指を置くと、
何を考えているのかこのゴツゴツした指は、
真っ直ぐネタじゃなく、この度の執筆プロセスを
とくとくと説明していくじゃあありませんか。

まあ、いいか。こんなに書いちゃったから。
なので最後のシメとここまでの内容は
ほとんど関係性がありません。

で、この『新書 世界現代史』。

よーく考えてみると、
全体的には客観的な書き方にはなっているけれど、
それもやっぱ情報操作界隈の仲間っていえないこともない、
って思えるトコがありました。
ま、それも、「※個人の感想です。」って
小さな注意書きを入れておいたほうがいいかもですが。

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2026年8月4日火曜日

『鴨川ホルモー』(万城目学)読みました。


読む本はどうやって選んでいるの、
とよく聞かれます。

植物の不思議とか、笑いって何だろうとか、
サルでもわかる脳細胞の仕組みとか、
流行り物のエンタメ本とか、
そんなに知られてない著作者のエッセイだとか、
あまりにも節操のない
読了本ジャンルのぐちゃぐちゃさに呆れて
思わず出てくる質問のようです。

対する答えは
自分でもよくわからんのです。

新聞、雑誌、ネットにある広告や書評を見て、
なんかしら惹かれて購入し、目を通すんですが、
好みドンピシャを引き当てることはほとんどありません。

そうそう、
好きな作家さんのツイッターじゃなくXをフォローして、
そこでつぶやかれる「来月、新刊がでます」みたいな情報も
あてにしたりします。

昔々のデビュー作の続きを書いてみました
乞うご期待みたいなこと言われると、
ほんじゃ読んでみっか、と思ったりするじゃないですか。

で、この『鴨川ホルモー』。

そんな感じでデビュー作の続きが出ると知り、
じゃあ新刊出る前に読み直しておくかと
本棚からひっぱり出して再読しました。

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2026年7月30日木曜日

『チャックの数奇な人生』(スティーヴン・キング)読みました。


実家の近所には、
ありがたい人がたくさんいて、
重たい荷物の移動とか廃棄とか、
電気系統の修繕だとかを嬉々として
手伝ってくれたりします。

とっても温かな下町的助け合い心に
支えられてはいるんですが、
その援助によりかかるには
少し重たい事案がありました。

今は使っていない小さな建物が、
ボロボロになって倒壊寸前で、
何かある前にきちんと解体しとかないと
危ない状況だったんです。

その解体作業を近所の人にお願いすれば、
きっと2つ返事でやってくれたと思います。

でも、
やっぱそんな大変な仕事を頼める図々しさはなく、
業者の人に発注して取り壊してもらいました。

で、この『チャックの数奇な人生』。

小さな建物なので解体工事は1日もかからず完了。
この本を読みながら工事が終わるのを待ってました。
ストーリーにのめり込み過ぎていて、
ハッと気がつき顔を上げたときには、
跡形もなくなっていました。

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2026年7月28日火曜日

『ゲームの王国(下)』(小川哲)読みました。


『ザ・スタンド』(スティーヴン・キング)を
読書中の友だちが、ルビなしの難読漢字がやたら出てくる
と知らせてくれたので、そうだったかなと、
本棚にある文庫版をパラパラめくったら、
ざっくり眺めたページには平易な文字しか見当たらず、
文庫だから違うのかとすぐ納得して深追いはしませんでした。

深追いしなかった理由は、眼球事情がからんでます。
なにしろ最近は、ぼけぼけしちゃって
小さなルビが判読できないんです。

それだけじゃなく、画数が多い漢字はどれも
トトロに出てくる、まっくろくろすけに見えてしまう。

仕事で使ってるリーディンググラス(老眼鏡ともいう)を
かければ見えるんですが、
普段の読書にそれを持ち出すのも面倒で、
そのまま前後の流れから判断して読み続けちゃう。

どの本も物語はきっと正確に理解できておらず、
ぼくだけの作品が頭に流れ込んでいるはずです。

で、この『ゲームの王国(下)』。

そんな感じでぎくしゃくと流れ込んできたお話でした。

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2026年7月24日金曜日

『文明怪化奇談』(荒俣宏)読みました。


もうだいぶ前になりますが、
アマゾンで出している電子書籍が、
その名の通りスマホやデジタル端末だけでなく、
簡易印刷した紙の本として発売できるようになったと
知らせを受けました。

コンテンツを提供している著者側というか
出版社側というかは特に何もしなくてよく、
アマゾン側がそこにアップされているデータを
勝手に印刷してくれて製本もしてくれて、
購入者に送ってくれるのだとか。

本といえば今までは同じ書籍を大量につくらないと
1冊の単価がとんでもなく高くなってしまうから
採算がとれないといわれていたんだけれど、
オンデマンド印刷とかいう方法で
1冊だけでも比較的安価につくれるようになったとか。

携帯にしてもパソコンモニターにしても
長い文章を画面で読むのが苦手なもんで、
そういうサービスが出てくれると助かる気がするけど、
まだためしたことないんですわ。
読書の方法うんぬんをいう前に、
ネット通販自体が苦手なもんで。
まずはその克服からかな。

で、この『文明怪化奇談』。

帝都物語が紙の本で読みたくて探しているけど、
見つからないから同じ著者さんの
新しく出た本を読みました。
帝都を探す意欲、ちょびっと減退したような気がしました。

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2026年7月22日水曜日

『カウンセリングとは何か』(東畑開人)読みました。


人里離れた山奥にこもって
……と書く前に
「人里離れた」は、いかにも紋切り型の表現だから、
使い古されていない面白い言い方にしたほうがよくないか、
と頭の中がぐつぐつしてきて、

「ポツンと一軒家ってテレビ番組があるけど、
 あそこに出てくる場所よりも
 もっとぜんぜんひと気がない」とか
「熊や猪さえ出そうもない静まり返った森の中」とか、
いろいろ浮かんでは却下してたら、

いつの間にか指が勝手に動いて、
モニターに「人里離れた」の文字が表示されてて、
それ見ると、
これまでの人生で
この言葉を何かの文章に書いた覚えはないぞ、初体験なんじゃね、
とたぶん海馬あたりの
言い訳を作成するニューロンネットワークが作用したもんだから、
まいいか、とそのままにしました。

でもそのままだと、
読んだ人がステレオタイプの言葉しか持たぬ哀れなヤツと思って、
かわいそうだから施しをしてあげようなどと考えて
金品が送られてきても困るので、
そのままにした経緯を説明したらこんなに長くなっちゃいました。

言いたかったのは、
その人里離れた山奥で、
何年も人に会うこともなく修行を続けていたお坊さんが、
あまりに孤独なもんだから、
幽霊でもいいから話し相手が欲しいと望んだこと。
孤独ってそんなに耐えられないものなのかなと疑問に感じたこと。

で、この『カウンセリングとは何か』。

いい本だと思います。
それと、孤独はいかんものってのが前提なんだなと思いました。

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2026年7月14日火曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅴ〜扉子と謎めく夏〜』(三上延)読みました。


うちの本棚をさぐってみたら、
マンガは数える程しかありませんでした。
残っていたのは何かの資料にするため買った
文庫の『天才バカボン』1・2巻と大友克洋作品。

たしか大友作品は映画学校時代にはまって、
『童夢』をごくごく飲み込んで、
『AKIRA』をがつがつ消化してから、
これは永久保存でしょとつぶやきつつ
仕舞い込んだ記憶があります。

出版されてすぐ買ったはずだから
どちらもたぶん初版本です。

だけども、
今回のちょこっと探索作業で出てきたのは
『気分はもう戦争』と『ハイウェイスター』の2つだけ。

奥付を見たら2つとも初版ではありませんでした。

きっと、『童夢』『AKIRA』だけでは飽き足らず、
他も読みたくなり、しばらく後に手に入れたものでしょう。
ま、とにかく、
最初の2冊がなぜ見当たらないのか不思議なんです。

で、この『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅴ〜扉子と謎めく夏〜』。

初版の『童夢』が結構な価値があると、この本で知りました。
もう少し真剣に探します。
そんな情報を教えてくれたビブリアシリーズは
最初から読み続けてます。高いクオリティがずっと維持されてて
今回もそれが続いてて、うれしかったです。

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